スポンサーリンク

 

おかんおかん

ご存知のようにデュアルライフ実行中だけど、残念ながら行き来は自粛中。

都会で過ごすか、田舎で過ごすか迷ったけど、今回は街を選択。

 

人生を最短で変えるには住む場所を変えること

 

 

石垣島と大阪のデュアルライフを始めてから数年が経過した。今回のコロナ禍で、東京一極集中から地方分散がやや進むのか、移住ブームが起きるのか、私にはまったく予想不能。

 

それでも、お出かけできなくなってぽっかりと時間が空いた人々の中で、今自分が暮らしている場所が、経済的にまたは精神的に本当に最適なのか。自分らしい暮らしって何だろうと考え直している人は結構多いと思う。

 

「今の自分を変えるためには、付き合う人を変えるべきだ」とよく言われる。手っ取り早いのは、住む場所を変えること。若ければ海外に飛び出すのが最善な気もするが、シニア世代や子育て世代ではそうもいかない。

 

でも、日本国内でも、まったく未知であった土地に暮らしてみると、確実に自分が変わる。というより、自分の本当の希望が少しずつ分かってくる。もちろん、この希望というものは、年齢と共に変わっていくので、ブレていっても仕方がない。

 

子供たちの手もようやく離れ、やや身軽になったわたしたちアラフィフ世代は、大きな変化を試みる気力体力が残っている最後の年代だと思う。とはいえ、移住となると失敗が痛い。二拠点の場合は、戻る場所があるし、飽きも防げるのでその点は気が楽だ。

 

住む場所が一層フレキシブルに

ネット関連仕事のやり取りがスカイプやズームで済むのは当然のこと、翻訳業でお世話になっているエージェントや特許事務所も、多くがテレワークに移行したようだ。

 

今後はこの体制が一層強化されて、よりスムーズにコミュニケーションがとれるようになれば、多くの会社において必須の出社日は減っていくか、もしくは、出社時間がずっとフレキシブルになっていくだろう。翻訳業に関わらず、オフラインでの対面が必要でない仕事はたくさんある。金融業はその最たるもので、ネットバンキングとネット証券でほぼ用が足りている。

 

そう思うと、住む場所の選択肢はぐっと広がってくる。通勤に便利な街中に住む必要性が減るとともに、自宅での仕事環境がかなり重要になってくる。わたしは大阪でも石垣島でも仕事部屋を確保しており、ほぼ同等の環境を整えているが、会社員の人も即座にリモートワークに切り換えられるような環境づくりを早めに整えておいたほうがよさそうだ。リビングの片隅でオン/オフの切替を行うのはほぼ不可能ではないだろうか。地方都市や郊外では、安価で広めのスペースが確保できるので、それが可能になる。

 

別の場所で収入の柱を追加

また、そのスペースで何かもう1つ小さな仕事を立ち上げることもできる。今回、固定費としての家賃が大きなリスクとなっていることを考えると、家賃のかからない実家があれば最適だ。私たちアラフィフ世代なら特に、親が既に亡くなっていたり施設に入所していたりして実家が空き家となっているケースも少なくないと思われる。固定費が少額ならば、まずは小さな商売をテスト的に始めるのもいいだろう。せどりやハンドクラフトの作業所でもいいし、小さな個人教室(サロン)でもいい。

スポンサーリンク

 

夫とも話し合う必要があるが、某地方都市にある実家を、石垣島に代わる第2の住処とするか、あるいはトリプルライフの第3の住処とするという考えもひそかにわいている。夫の実家のド田舎で、田んぼと畑を引き継ぎ、「週末農家」の自給自足生活も面白そうだ。

 

実は実家は、本業の自営業の他に大家業も行っていて、その1つを民泊にシフトしたのだが、軌道に乗り始めたところでインバウンド客全キャンセル(😿)で赤字へと転換した。このような事態が起きるのは全く予想しておらず、新たに借金して民泊に乗り出した方々は打撃を受けただろう。

 

ただし、最初の投資を最小限に抑えることができれば、AirBというビジネススタイルには大きな魅力があり、騒動がある程度まで収束するのを待ちつつ、国内宿泊客への訴求を深めながら、大きな儲けは無理でも、収入の柱の1つを打ち立てられるのではという期待がある。また、本業との相乗効果も期待できる。インバウンド客もいつかは戻ってくるだろうし、その際はいっちょかみさせてもらいたい。自粛疲れの後、人々はやはり、人と人との個人的で温かなつながりと、日常からの脱却とを求めるんじゃないかな。甘いかな。

 

 

離島暮らしをしてみて

さて、石垣島に関しては、移住者(別荘を含む)が本当に多い。離島のわりに、過疎地という趣きは全くなく、住居コストがかなり高い。高いだけでなく、そもそも物件が不足している。これからも大きく価格が値崩れすることはなさそうにも思う(全くの私見)。加えて、今回の件で明らかになったように、医療施設の脆弱さ、観光への依存の高さ、意外にも高い固定費(電気/ガス/水道等)なども気になるところ。いざというときに車を使えず、飛行機でしか内地へ移動できないことも不安を覚えることがある。

 

しかしながら、そうした不都合をすべて打ち消すくらいの魅力もあり、「住めば都」というとおり、滞在すればするほど離れがたくなっている。周りも地元民以外が多く、趣味や遊びを通じて、知り合いくらいなら割とすぐにでき、情報収集にはさほど困らない。リタイア族だけでなくアクティブな若い世代の流入者が多いのも魅力の1つだ。

 

海の美しさは言うまでもなく、オンシーズンの観光スポットを除けば「密」とは無縁。人混みが嫌いな人にとっては天国のような場所だ。行き交う人々や街やデパートなどから物欲を刺激される機会が圧倒的に減るので、衝動買いや無駄な買い物をすることがほぼない。流行に比較的無頓着になってくることは他の田舎も同様だろうが、真冬でもパーカー1枚で平気な気温のおかげで、防寒用の服飾費がかからないことが大きい、ついでに暖房費も0。

 

釣り竿とボートとカヌーを買えば、遊びには事欠かない。他の多くの離島にも渡ってトレッキングやハイキングやキャンプを簡単に楽しめる。毎日がリゾート暮らしと考えると、どれだけコストパフォーマンスが高いかわかるだろう。わたしは依然は南国リゾート好きで、毎年バリやタイなどに旅行に出かけていたが、今は必要なくなった。セレブリティな気分を味わいたければ、たまには高級ホテルでデイステイしてスパとプールバーを味わえば気が済むし、それも比較的低額だ。

 

 

社会生活の維持のため、いつも以上に忙しく働いてくださっている人々に深く感謝しつつ、STAY HOME週間を過ごしているわたしたちは、自分の暮らし方をもう一度見直し再構築を考える機会をもらったともいえる。とめどなく流れ込んでくる情報の波に飲み込まれてしまわないように、自分の内側に目を向けてじっくりと考えてみたい。