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パラレルワールドにはまり込む・・・

おかんおかん

ホラーは大好物のわたし。

家で映画が見られるようになって、今まで話題にならなかったマイナー作品の中から掘り出し物を探し出すのも楽しい!

日本でも「カメラを止めるな!」のように無名の監督で低予算ながら、着眼点の良さと脚本の面白さで、大作に負けない隠れた良作はたくさんあるはず。

逆に、そうした掘り出し物の作品が、有名俳優を集めてバンバン宣伝している大手配給会社の映画よりもずっとよくできていて面白いこともしばしば。

今回は、Amazonプライムで公開中の中から、これは面白い!と思った私のお気に入りホラー/SF作品を3つご紹介したい。特に2つ目と3つ目の「マザーハウス」と「トランス・ワールド」は必見。低予算でもここまでできるという見本になるような作品だ。

暗くてイヤになるニュースが多い昨今だけど、こんなときこそ意外にも、現実から離れた世界に入り込むことで気分転換になることも。これから夏の夜長にぜひお楽しみを!

「ザ・ボーイ 人形少年の館」-やっぱり人形は怖い

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グレタは、老夫婦と暮らす6歳の男の子のベビーシッターとして、イギリスの片田舎の豪邸に移り住むのだが、現地で彼女を出迎えたのは少年サイズの人形だった。

彼女は、夫婦からこの人形の世話に関する10個のルールを言い渡されるのだが、、、。

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人形が出てくるホラーと言えば、何といっても「チャイルド・プレイ」が殿堂入り。あの殺人鬼と化すチャッキーの怖さに、人形を捨ててしまった家庭も多いのではないだろうか(笑)。私自身は「チャイルド・プレイ」の大ファンだが、実際に怖いのは日本人形の方ではないかと思うのだけど。

この「ザ・ボーイ」に出てくるお人形のブラームス君も、チャッキーよろしく人に襲いかかるのかと思いきや、意外な展開を見せる。ただ、流れとしてはSFファンタジーに近い。怖さを求めた場合は、少し期待外れに終わるかも。

古城のようなお屋敷の造りや、美しい顔立ちの人形が、ミステリアスな雰囲気をかもしだしていて、映像的にはなかなか楽しめる。

ちなみに、ヒロインのローレン・コーハンは、「ウォーキング・デッド」でマギーを演じて人気を博した女優だ。わたしはウォーキング・デッド以外で彼女が出演した作品を見たことがなく、女っぽいマギーもなかなか新鮮だった。

「マザーハウス 恐怖の死者」ー母の愛は強し

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1981年のベネズエラ。ドゥルセは失業中の夫と2人の息子の4人で、ささやかな生活を送っていた。

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11月11日、兄弟が遊んでいた最中の不慮の事故で、弟ロドリゴは亡くなってしまう。

原題は「La casa del fin de los tiempos (刻を為し終える家) 」というベネズエラ映画。スクリームフェストホラー映画祭で受賞した他、ファンタジア国際映画祭などにも出典され、高い評価を得ている。「マザーハウス」という日本語タイトルよりも、観終わった後は、原題の方がしっくりくるだろう。

ベネズエラ映画を見るのは多分初めて。崩れかけの廃屋などの退廃した空気感と対照的に、鮮やかな色合いが映える1980年代の古い街並みや子供たちの明るさと相まって、独特の雰囲気を造り上げている。スペイン語のホラーも新鮮で、字幕版で見るのが◎。

前半は、何だか時代背景からして古めかしいし、子供たち同士の遊びのシーンなど、関係のないシーンが多すぎないか?と思っていただが、見続けているうちにどんどん引き込まれていく。すべての伏線がだんだんと回収されていくので、注意してみておくこと!

神父が重要な役割を果たし、カトリックにまだなじみの薄い日本人には実感として感じ取れない部分があるにせよ、単にホラーというだけでは終わらない。タイムトラベルを含む時空SFミステリでもあり、親子や家族の深い愛憎を描いた人間ドラマでもあり、観終わったときの満足感がすごい。30代から60代までを演じる、主演女優のルディー・ロドリゲスの老けメイクと演技も見どころ。

題名から想像して、こういうホラーは苦手、と思う方も是非見ていただきたい良作だ。

「トランス・ワールド」-異次元の世界にたどり着く

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人里離れた森の中で、夫とドライブ中にガス欠になり、ガソリンを買いに行った夫を待つサマンサは、同じように車のトラブルで立ち往生しているトムに遭遇し、無人のキャビンで一緒に夫を待つことに。ところが...。

評価が高かったので何となく見始めたところ、自分まで不思議な世界に迷い込んだかのように見るのをやめられなくなってしまった。

舞台は、ほぼ山の中半径数十メートルと、汚い山小屋だけ。メインの出演者も4人だから、かなり予算は低く抑えられているだろう。それとはまったく対照的に、「トランス・ワールド」というタイトルどおり、描かれている世界が、空間的にも時間的にも異次元に広がっていく。その点では、上に挙げた「マザーハウス」と少し似通っている。

おそらく無名?の俳優陣の演技もすばらしい。大げさでない演技が、次第に増してくる不安感を増長させていく。

オチは予想できなくもないが、これを思いついた脚本家は本当に見事。最初はながら見していたため、理解するために途中から二度見するはめになった。ただし、2回観ても十分に楽しめる、というか2度観てほしい(笑)。

おかんおかん

ホラー以外にもお勧めしたい作品がイロイロ。

日米だけでなく世界の埋もれた良作を発掘したいな。

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