韓国版「ファイナル・デスティネーション」?
今回は、タイムスリップ/タイムトラベルして、何度も同じ時間や状況を繰り返してしまう「ループ」or「リピート」映画の1つをご紹介しよう。


何度も何度も時間が逆戻りするタイムループ映画。
小説でも映画でもお気に入りのシチュエーション。
「*ファイナル・デスティネーション」っぽいのかなと思って見始めたけど・・・。
タイムループは、SFやサスペンスだけでなく、けっこう恋愛物でも使われる手法。タイムトラベル/タイムリープ/パラレルワールドと言われることも。
法則やルールを変えながら、今後も名作が数多く生まれてきそうな魅力あるテーマだ。
おすすめループ小説についてはまたの機会に。
外科医のジュニョンは娘との待ち合わせに向かう途中、交通事故に巻き込まれて亡くなった娘ウンジョンを発見する。
衝撃もつかの間、次の瞬間、彼は娘の事故2時間前に戻っていた。
どうにかして事故を防ごうとするが結果は変わらず、娘が死ぬ地獄のような時間を何度も繰り返していた。
一方で、ジョニョンの前に同じく事故で妻を失い、時間を繰り返している男ミンチョルが現れる。時間が止まった二人は一日の終わりを変えようとするが・・・。
ちなみに*「ファイナル・デスティネーション」はこんな映画。
<あらすじ>
アメリカの高校生アレックスが、パリへの修学旅行に向かう際、飛行機が爆発する夢を見て騒ぎ出し、飛行機をのらずに降りてしまう。
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そのまま離陸した飛行機は、アレックスの予知夢の通り爆発して、危機一髪、死を免れたと思いきや、再び友人や教師らに死の恐怖が襲いかかる。
次々と彼らが死んでいく中で、ある法則に気づいたアレックスはそこから逃れようとするが...。
第一作がスマッシュヒットし、その後、舞台を「高速道路」、「遊園地のローラーコースター」、「サーキット」、「吊り橋」と変えて続々シリーズ化した。これが飽きるどころか癖になって、わたしも全作追いかけ中(笑)。こちらも一部Amazonプライムで視聴可。
さて、「エンドレス」に話を戻そう。
最初は、タイトルどおり何度も繰り返される悪夢に、やはり「ファイナル・デスティネーション」系のSFホラーかと思いつつ見ていたが、途中からだんだんと様相が変わってくる。
特筆すべきは、主要登場人物の3人の俳優-愛情あふれる父親役のキム・ミョンミン、妻のために命をはる男ピョン・ヨハン、娘役の美少女チョ・ウニョンーの迫真に満ちた熱演だ。観ているうちにこの不思議な世界に引き込まれていく。
特に、むごい形で何度も死んでいく娘、ウンジョンは、かわいそうな単なる被害者の役割ではない。次第に人々の複雑な関係性が明らかになっていく中で、天才子役と呼ばれるチョ・ウニョンが、10代の少女の繊細さや純粋さを見事に演じている。
パニックサスペンスと思いきや、実は家族や夫婦の愛を描いた人間ドラマであったのだ。「無限ループ」はこういう意味だったのかと最後に納得がいく。
脚本も綿密に練られており、一度見ただけでは見落としてしまう部分もあり、繰り返してみて楽しむのもアリ。

あまり有名な作品ではなさそうだけど、掘り出し物だったかも。
90分というのも、この手の映画ではちょうどいい長さ。
夜のお供におススメ!