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セカンドキャリアは沖縄の離島?!
夫が退職してからのお話は、上の記事でストップしたまま。
「一体何をしてるの?」
「何を構想中なの?」
とリアルで聞かれることもあり、もしかしてこちらのサイトをご覧になっている方も「どうなったの?」と気になっていらっしゃるかもしれない。
実はオット、ドッグラン付きのドッグカフェを開いて、
最終的には、宿泊までできちゃう場所を作りたいーー
という何とも壮大な夢に向けて活動しておりまして・・・。
カフェの勉強をしつつ、カフェ巡りや旅行の合間に、物件探し三昧の毎日。
不動産会社もずいぶん周り、たくさんの物件を見て勉強し、いろいろな人にアドバイスをいただき、不動産にもけっこう詳しくなった。
ところが、
金額が折り合わず手に入れられなかったり・・・
気に入った物件を一瞬先に奪われたり・・・
一筋縄ではいかず、さまざまな紆余曲折があった。
カフェを開きたい方々のために、そして今考えると楽しい思い出を記録しておくために、こちらもいずれ書き綴っておきたい。
さて、前置きが長くなったが、なんとカフェ開業ではなく、
某企業の新規立ち上げ事業に誘われて、責任者として沖縄の石垣島に出向くことになった。
新たな仕事は、彼のやりたかった夢にかなり近いこと。
それを他人のお金でやらせてもらえるわけだから、ありがたいと言えばありがたい?(笑)
結局サラリーマンに逆戻り?というわけだけど、生活は大きく変わる。とりあえず、「デュアルライフ」が始まる。
わたしもお店に参加したかったなと「がっかり」という気持ちと、
固定給がいただけるということで、「ほっと」した気持ちと、
憧れのリゾートライフに「わくわく」する気持ちと、
二重生活ってうまくいくのかなと「ぞわぞわ」する不安な気持ちと、
正直なところ、いろんな感情がうずまいている。
デュアルライフとは
デュアルライフとは都市と農山漁村が双方向で行き交うライフスタイル。二域居住。
二地域居住(にちいききょじゅう)とは、団塊の世代のリタイアで、都市住民に広がることが予想されている生活様式。
都会に暮らす人が、週末や一年のうちの一定期間を農山漁村で暮らすもの。
田舎で暮らす期間としては、年間「1~3か月連続」あるいは「毎月3日以上で通算一ヶ月以上」などがある。
ーWikipediaより
確かに、団塊世代が定年を迎え、若い人々が副業OKを含む新しい働き方を追求する今、こうした生活は今後増えていくような気もする。
日本から海外へ脱出する人もますます増えるだろう。
都会-田舎というオプションだけでなく、若い世代には、日本ー海外というデュアルライフも視野に入れてもらいたいなと個人的に思う。
デュアルライフの種類
デュアルライフは、一人ならば簡単に始められるものの、カップルならば複雑になってくる。
そもそも、デュアルライフと言っても、個々のケースをあげれば際限なくいろいろなパターンが想定できる。
たとえば、
- 夫婦二人とも会社員もしくは自由業で、平日「都会」、週末「田舎」くらし
- 夫婦二人とも自由業もしくはいずれかが無職で、都会と田舎を数か月ごとに住み分ける
- 夫婦が都会と田舎をそれぞれ拠点として行ったり来たり(いわゆる単身赴任型?)
などなど。タイプだけでなく、地域によってハードルの高さが異なってくる。
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わたしたちはこうした週末田舎暮らしではなく、上に挙げた中で最後のパターンに当たる。とりあえずは、夫が田舎を拠点とし、わたしが田舎と都会を行き来する形を考えている。
デュアルライフのデメリット
- お金がかかる
何よりもこれが最大のデメリット。
単身赴任世帯なら実感されるように、世帯を構えると、家賃はもちろん、光熱費や日々の生活費も二重に払うことになる。家電や家具もばかにならない出費だ。
そして、当然ながら、二拠点を移動する交通費も発生する。わが家の場合、飛行機を利用することになるので、格安航空券を使ってもそこそこの費用が掛かる。
- 仕事が限られる
よほど自由の利く会社員でない限り、近距離の週末田舎暮らしでない場合は、自営業やリモートワークが可能な自由業でなければデュアルライフを実現できない。
わたしの場合、翻訳者ということからどこでも仕事ができそうだと思われがちだが、実際のところはそこまで自由度は高くない(分野や業態による)。打ち合わせの有無や、IT環境などを考えると、あまりにも田舎であると収入が落ちる可能性がある。
- 職探しの難しさ
上のデメリットとかぶってくるが、少なくともいずれかが田舎を拠点とする形では、田舎で就職するのも選択肢の1つ。今回、夫は都会の企業からの出向の形なので、求職の点で苦労しなかった。しかし、都会で働いていた人が、田舎で同程度の年収を得られる職に就けるチャンスはかなり低い。
年収を維持するには、ライターやエンジニア、投資家などの居住地が問題とならない職種に就くか、地方の特色を生かした起業をするかだろう。
ただ、田舎では、オシャレやゼータクな遊びにかかるコストは減るので、収入ダウンは気にならないかも。
- 家族が離れる時間が多い
パートナーのいずれかが完全に自由な態勢でないと、お互いのスケジュールをすり合わせる必要がある。必然的に家族がそろう時間が少なくなる。
個人的には、一緒に過ごす時間がぐっと減る淋しに慣れるまでちょっと時間がかかりそう。
どのようにこれをクリアしていくべきか、夫婦にとって一番心地良い形を、急がずに考えていこうと思う。
デュアルライフのメリット
- 移住リスクを回避できる
思い立って移住したものの、その土地になじめないことはよくあるようだ。
「郷に入っては郷に従え」という言葉はあるが、どうしても今までのライフスタイルや人生観に合わない場合は元のシングルライフに戻ることができる。
- 新たな収入源が生まれる
上で職探しの難しさを書いたものの、逆に収入源を増やす可能性もある。
たとえば、農業を始めてもよいし、地方を紹介するライターの仕事でもよい。わたしも翻訳の仕事以外に、これを機に何か別の仕事の種も見つけられれば。現在勉強中のネットビジネスにもプラスのネタができそうだ。
- イイとこどりの楽しさ
多くの人々がデュアルライフを求める理由がここにある。
都会暮らしの中ではなかなか実感できない自然に囲まれた環境の中で、スローライフを体験できる。その一方で、便利で文化的に豊かな都会の生活も享受できる。
上記のデメリットを克服するだけの魅力があることは確かだ。
まとめ
実のところ、これから住む場所を探す段階で、まだデュアルライフの利点も欠点も語るだけの資格はない。ただ、いずれは「海の見える街に住みたい」と思っていた夢が、思ったよりもずいぶん早く実現した(本当は神戸くらいを予想していたのだけど)。
これからこのサイトでは、移住やデュアルライフを計画している人々のために、リアルな沖縄/離島の情報や、デュアルライフのイロイロについても書いていければと思う。大変なことがあっても「なんくるないさ~」の精神で乗りきりたいな。
(追記)その後、夫は、新規立ち上げ事業から抜けて、私が取締役社長である法人に取締役として参加し、二人で会社を頑張ることにした。超零細企業ではあるが、一緒に過ごせる時間が大幅に増えて楽しい! ゆるゆるセミリタイアに向けて努力中。