田中宥久子さんとは-SUQQUの誕生
「10年前の顔」になるという造顔マッサージで一躍有名になった田中宥久子さん。ヘビースモーカーで肺癌のため2013年に死去したが、今も彼女のファンは多い。
わたしも彼女のDVDや著書を買ったよ。
彼女自身が魅力的で、生き方もすばらしいんだよね。
造顔マッサージの効果はさておき、田中宥久子という女性の生き方自体に魅せられる。
彼女は一度も事務所や会社に属したことがなく、美容師だった祖母に美粧の基礎を叩き込まれ、フリーランスのメークアップアーチストとして独り立ちした。
そしてあるとき、化粧品メーカーから新ブランド開発の話をもちかけられた。今までにない化粧品ブランドを、というコンセプトで商品開発に一から携わった。
そうして2003年に生まれたのが「SUQQU」である。
顔の見える作り手になる
彼女のスタイルはいつも黒のシャツにパンツと白のTシャツ。
黒い服を着るのは「黒子」だから。白のシャツは、ヘアメイクを施した後、仕上がりをチェックするのに、白いシャツを背景の紙代わりにして髪型を確認するためだそうだ。
皺は肌の記憶でしかない。
隠そうとするほど欠点は目立つ
「吸収する肌」から「反射する肌」へ
赤い口紅が似合う80代が最終目標
効果は12時間持続、だから朝は必ず。
これが「田中メソッド」のコンセプトだ。
造顔マッサージ-顔は自分が作る
彼女は、こんな素敵な言葉を残している。
私が歳を取るのが好きなのは、要らないものをそぎ落としていくことで、どんどん自由になれるから
二人の子育てをし、離婚し、大病をし、その中で、女性の美しさについて追求し続けてきた彼女だからこそ言える言葉だろう。
美しさというものは、ピンと張った若々しさにだけ宿るものではない。人は皆、衰えてたるむのだけれど、その陰影が深みにもなり、ニュアンスが生まれる。
わたしたちはつい、「40だから」、「50だから」、「もう年だから」と言ってしまうけれど、人は経験を通じて多くの知識を得て、人生に余裕が生まれてくる。
彼女が言うように、歳をとればとるほど自由になって、逆にオシャレが楽しくなっていくのかもしれない。
田中メソッドを実行しよう
田中宥久子さんが生み出した「SUQQU顔筋マッサージ」はSUQQUで今も実践できる。
もう少しお求めやすいクリームでお勧めしたいものは以下の2点。
「女は教育より、まず天職を見つけなさい」と田中宥久子さんは祖母に言い聞かされて育ったという。ちなみに彼女の父親は国立大学工学部の教授だった。
そして、「仕事か、家庭か、どちらかを選びなさい」と夫に迫られ、彼女は考えた末、仕事を選んだ。
その結果、亡くなった後も、田中メソッドとSUQQUが今もしっかりと息づいている。