スポンサーリンク

 

最近、「最短で年収1千万」や「スキマ時間でサクッと稼ぐ」というような翻訳講座が次々と現れて、業界で話題になっている。特許翻訳でも新たな講座が現れて、ちょっとだけ注目している。

 

以前に以下のような記事を書いたことがあるが、翻訳者の具体的な収入については、あまり話題にされることがないので、「あ~、翻訳って意外と需要が高いのかも」、「英語力はちょっと自信があるから、お小遣い稼ぎくらいはできそう」と思う人が出てきても不思議はない。

 

 

上記のような講座が、質の悪い情報商材まがいのモノかどうかは、ここでは言及しない。いろいろな情報の中から正しいものを取捨選択するのも、翻訳者の資質に大きく関係する。個人的には、失敗して痛い目を見るのも経験かなと思う。

 

おかんおかん

わたしもピチピチ(笑)だった若い頃、「宛名書き内職詐欺*」にまんまと騙されたことがあるんだよね。

自分が情弱の歴史があるので(けっこう今も?!)笑えない 😯 。

 

*宛名書き詐欺とは--

典型的なものとしては、最初に入会金/登録料として数万円を支払い、送られてくる優良顧客の住所録にチラシを入れたDMを郵送するというもの。

ただし、宛名を書いて送るだけでなく、DMを送った相手が商品を購入しなければ、報酬が得られないという条件である。

  • 住所録が送られてこない(もしくは、ほんの数件しか送られてこない)
  • 全く売れそうもない高額商品(印鑑、壺、高級下着など)

 

専業主婦時代、就活がなかなかうまくいかなくて、少しでも稼ごうと思って、こんなものに数万円を払った自分、大バカ!

 

ただ、楽して儲けるという甘い言葉に誘われず、地味な努力を惜しまなければ、年収1千万は、趣味や遊びに使う時間をほぼすべて犠牲にして仕事漬けにならずとも達成できる額だとは考えている。

特許翻訳者でこのクラスは意外にいると思うのだが、そういう人はおそらくアンケートにも答えたり、SNSで発信したりもせず、表には出てこないので目に見えない。人数はずっと少なくとも、ネットビジネス長者や株長者と同じだろうか)。

 

「計算上あり得ない」という人もいるようだが、翻訳は必ずしも、1日に可能なワード数×単価=日給というように単純に収入が計算できるものではなく、プログラミングやデザインのように、どちらかと言えば、パッケージ(多くの場合、1個十数万~数十万)単位で考える方が分かりやすいかと思う。特許翻訳の場合、安定したクライアントを持っていれば、依頼はほぼ途切れない。

 

もちろん、1千万はキリがいいので挙げているだけで、自分の置かれた環境に合わせて、600万でも800万としてもいい。

 

現時点で言えば(5年後はどうかといえば、全く予想できない💦)、育児などに時間がとられるとしても、働き盛りで心身ともに体力が充実している世代(30~40代)ならば、500万はさほど無理ない額だろう。この額は、今の日本の女性の平均年収を考えると、十分な高年収と言える。

 

体力がガクッと落ちるので、経験なしでの50代からの参入はけっこうキツイかな~?軌道に乗せる頃には、老後に片足を突っ込んでいるので、固定収入を得られるパート職の方が、プライベートの時間を確保できてQOLとしては高い気がする。

 

ただし、500万円にしろ、1000万円にしろ、もちろん一朝一夕には実現できず、最低でも数年間は助走の時期が必要だろう。そして何より、努力の方向性が間違っていれば、その数年間は無駄に終わる可能性もある。これは、翻訳に限らず、どんな職業でも同じことだ。

 

ダルビッシュ有選手いわく、

『努力は嘘をつかない』って言うけど、
頭を使った努力をしないと平気で嘘つくよ』

 

これ本当にそう。間違った努力に何年も費やしてしまうと、あっという間に人生がつんでしまう 😯 。

漁場を探せ!

 

石垣島で過ごす期間が増えてきて、すっかり釣り🎣にハマってしまった。

 

始めた当初から、バンバン釣れまくり、もしかして才能あるのかな?といい気になっていたが、ある日からお気に入りの漁場で、ぴたりとヒキがなくなった。

 

顔見知りになったベテランの釣り人たちに聞いたところ、魚の群れは今、ここにはいないという。そうやって、季節、潮の満ち引き、海温、etc.様々な条件が組み合わされて、魚の集まる場所は、種類ごとに日々変わっていく。

 

釣りの腕も大事だけれど、漁場を選ぶことってもっと大事なんだ 💡 。

 

こんなに難しい季節でも(石垣島の魚は冬眠中~🐡)、爆釣りを達成している釣り人も見かける。でも、その場所は、いつ行ってもキープされていて、わたしの入るスキマは与えてもらえない。

 

オイシイ場所をたとえ見つけても、それを先行者から奪う工夫を考えなければならない(超早起きする、仲良くなって少し譲ってもらう等)。

 

ときには船釣りにも出かける。魚群探知機を備えた船ならば、魚がどこにいるのか深度だけでなく、サイズまでcm単位で教えてくれる。「ここに垂らせ」という船長のアドバイスに従って、初心者でも簡単に大物がゲットできる。

 

成果までの道のりをショートカットするには、詐欺ではなく、真に有用な知識と設備にお金を投入しなければならない。

 

おかんおかん

『船釣りを始めたら、陸では楽しくないでしょ』といわれる。

でも、個人的には、探知機に頼らず、試行錯誤がけっこう好きだったりするんだけどね💦。

 

      ★  ★  ★

 

翻訳業界でも、トップ数パーセントのスーパーな実力を持ち合わせた翻訳者なら、厳しい条件に関わらず、一人勝ちを収めることができる。漁場を探らなくとも、勝手に🐡ちゃんの方から寄ってくる。

 

ただ、自分レベルの翻訳者であれば、需要が低下した分野やニッチな分野から、需要が高い、または需要が高まっていくであろう分野へと転換を迫られるのは当然の成り行きだ。その潮流を見定めて、先手先手と勉強を進めておくことが求められる。

 

翻訳の仕事を始めてからも、仕事として多く流れてくる花形の分野が次々と移り変わっていくのを目の当たりにしてきた。うまくその波に乗れるかどうかで収入に大きくかかわってくる。たとえば、TOEICの満点ホルダーや、ある分野の専門知識が十分にある転職/リタイア組が、はたして投資額を回収し、見合うだけの高収入をあげられているかと言えば、必ずしもそうでない。

 

こだわりや思い込みを捨てて、興味がなかったことに取り組むことは難しい。だがそれも稼げるとなると、不思議とその分野が好きになってくるものだ(笑)。

 

おかんおかん

サイトアフィリエイトやネットビジネスを始めてから、遅まきながら、そのことが本当に実感できた。

もっと早くマーケティングの重要性を知っていたら・・・ 🙁 

コロナ禍での漁場は?

機械翻訳やAIの波は着実に、そして大きくなりながら、翻訳業界に迫っている。分野にもよるだろうが、数ある業界の中で、特に翻訳が聖域として守られることはないと思う。

 

AIで置き換えられる部分はますますAIによって置き換えられる。従来型の翻訳スタイルを柔軟に適応させていく、またはAIを味方につけてさらに効率アップすることができなければ、生業としては成り立たない翻訳者も増えるだろう。

 

そして、当然ながら、コロナは、翻訳業界にも大きな変化をもたらした。2021年はますますその変化に拍車がかかるだろう。

 

特許翻訳で言えば、出願人のクライアントは、不景気を感じると、知財のような間接部門の予算を一番に削るはずだ。出願選びも厳しくなり、出願件数自体を減らすか、もしくは、1件にかける出願費用のコストを減らそうと考える。その中で、ますます翻訳者もふるいにかけられ、生き残りレースは厳しくなる。

 

その一方で、医薬などの、コロナの影響を受けにくい、逆にコロナにより仕事が増える分野もある。他にも、コロナ禍が治まった後、成長が期待できる分野や業界も確実にあるだろう。

 

ますます漁場を探す目が大事になっていく。

 

もちろん、漁場は翻訳業界という狭い世界の中だけに存在するものではない。捨てる神あれば拾う神あり。

 

2020年後半から、某特許事務所からの仕事が激減した。わたしの実力不足か、事務所がクライアントから切られたか、外注の仕事を内製化したのか、理由は分からないし、今のところあえて探ろうともしていない。

 

その一方で、保有していた株や投資信託はバブルのような状況だ。同じように株で儲けた人は多いはずだが、決して濡れ手に粟のいいとこどりをしたわけではない。リスクを取ったからこそリターンもある。

 

2021年はどんな年にしようかと、釣り糸を垂れながら考えている。

スポンサーリンク