このサイトを随分放置してしまったけれど、2020年の幕開けを機に、ちょくちょく記事をアップしていきたい。
最初にちょっとした近況報告まで。
2019年は、せっかく始めた石垣島と大阪のデュアルライフ、南国を満喫しまくろうと思っていた割に、翻訳のオシゴトがけっこう忙しくなってしまった。
正直なところ、私自身の翻訳偏差値(?)はそこまで高くない。70台には届かず多分60台くらい。それでもクライアント/エージェントに恵まれたことと、CATツール(MemoQ、Trados、Memsource)やMTにもだいぶん慣れてきて、おそらくはCATに対応しない翻訳者さんたちの仕事が流れてきたこと、そして、非CAT案件でもCATツールを活用できたことで、この10年間では最高売上を達成することができた。
とはいえ、翻訳業自体はそこまで大儲けできる商売ではないので、コンサルや講演、印税などの他の形態を除き、単純な一人の労働収入では月商数百万、年商数千万というステージに上るのは難しいだろう。他の分野をあまり知らず、完全に私観だけど、がっちり良好なクライアントをつかんでる手練れの特許翻訳者でも年収は2000万程度ではなかろうか(いや、もっと上という方がいたら失礼!)。
こう思うと、収入面だけで言えば、店舗を抱えたリアルビジネスはやっぱり強い。もしくは、労働型から資産型への転換が必須になる。
これから翻訳業も世代交代を迎えていく。他の様々な業界と同様に、実務翻訳の世界がどんなふうに変わっていくのか興味を持って見守りたい。そして、自分は翻訳業引退へのロードを模索しつつ、効率の良い稼ぎ方を工夫しようと思う。
いずれにせよ、今年は働き方改革せねば!(笑)
そこで今回の本題。締め切りに追われるのもちょっと疲れたな、不労所得に憧れるな、という私のようなロートル世代の翻訳者の副業におススメするのは、やっぱりアフィリエイト。
労働収入✖労働収入に割く時間がない。
身体を使うには体力が足りない。
という前提条件のもと、資本金をほとんど必要とせず、すぐにでも始められるのがネットビジネスだ。noteなどで自分の商品を売るのもいいと思うが、始めるハードルが低くて、とっつきやすいのがアドセンスを含む各種アフィリエイトだろう。アフィリエイトは「オワコン」という声も大きい。でも、商品の広告媒体はテレビや雑誌からネットへと移行している。月収百万超のアフィリエイターとなるとそこまで多くはないだろうが(それでも翻訳者よりはずっと多い悲)、副業として月10~20万の収入を目指すならば難易度は決して高くない。
私も、趣味を題材にしたサイトが、今では週数時間程度の手直しや追加で月約10万円を生み出すようになってくれた。ただし、最初にサイトを作りこむまでの数か月は、毎日何時間もの手間をかけた。失敗に終わったテーマもあった。そして、芽が出るまで1年~数年かかる場合もあるので、めげずに気長に待つ必要がある。
今年は翻訳業を少しセーブしつつ(新規開拓はストップ予定なので、自然減となる可能性大)、温めているテーマにチャレンジしてみたい。このサイトも雑記/記録ブログとしてもう少し育ててみたい思いがある。寿命はあれど、サイトたちが月2、30万くらいの半不労所得を生んでくれればありがたい。興味がある内容だから、書くことも調べることも苦痛ではない。事業として取り組んでいるので経費算入もできる。つまり、基本的にはノーリスクに近い。
先にも言ったように、決して特に優秀ではない翻訳者の私でも、この程度の成果を挙げられるのだから、これを読んでくださっている、おそらくは翻訳者または翻訳者志望者さんたちはこれを軽々と飛び越えて、結果を出せると思う。その理由を以下に述べたい。
Contents
1.作業環境が良い
そもそも職業柄、パソコンが常備されているのは言うまでもない。多くの翻訳者は、作業効率を上げるためにマシンのスペックはかなり高い。また、トラブルに備えて、数台のPC、特にノートブックとデスクトップを持っているはずだ。
そのため、新たにかかる費用は、サーバとドメインの費用くらいだろう。ついでにサーバなども自己アフィリエイトで契約すればさらに費用が節約できる。ふつうは開業しているし、もしくは私のように法人成りしているので、事業内容を拡大するだけですむ。サラリーマンと異なり、素早いスタートアップが可能だ。
同じ部屋で同じ椅子に座ったまま、翻訳作業とアフィリエイト作業を自由に行き来できる時間的&空間的メリットはかなり大きい。さらに言えば、デュアルライフが実現できているのは翻訳という仕事のおかげだと感謝してきたが、アフィリエイトの方が自由度はもっと高い。翻訳の作業場は、2台、できれば3台以上の大型モニタや、プリンタや各種辞書や書籍なども必要となってきて意外にも重装備となりがちだ。一方のアフィリエイトの場合は、小型のノートブックでもあまり作業に支障をきたさない。ときにはコワーキングスペースなどを利用して気分転換を図ることができる。
2.ITリテラシーが高い
副業アフィリエイターにとって、高度なIT技術はそこまで要求されないし、サイトデザインのカスタマイズに凝る必要はない。それでも、最低限のカスタマイズや、様々な便利ツール&プラグインなどを採り入れていくと効率も上がる。
IT翻訳者に限らず、フリーランス翻訳者はPC操作に慣れているので、サイト作りにそんなに苦労しないだろう。そのうち収益が上がってきて、洗練されたサイトを作りたい場合は、クラウドソーシング等を利用して外注すればよい。翻訳業もCATツールや、将来的には翻訳エンジンを利用する機会もますます増えてくるだろう。私にとってはしばしばトラブルに見舞われるTRADOSの方が厄介かも(笑)。
3.文章力が高い
たまにだが、他の翻訳者さんのブログを拝見することがある。文章を読むことと書くことは仕事の一環だから、自然と文章力が磨かれている。「てにをは」の一つ一つにこだわったり、類義語を駆使したりするのは翻訳者のサガだ。何より、文章を書くスピードが極めて速い。分野や案件にもよるけれど、トップスピードでは、1日30~40枚の文章を書くこともなくはない。
マーケティングやコピーライティング系の翻訳者さんであれば、アフィリエイトとの相性は特によい。サイトアフィリエイトの場合、特に売り込む文章を書く必要はないが、読者や購買者が求める視線を理解しておくことが重要になるため、たくさんの広告資料に触れる機会があることが強みになる。
4.知識の幅が広い
特定の分野に特化していない翻訳者であれば、いろいろな内容の仕事を依頼される。本来ならば全く興味がない、全く知識がない事柄でも知る機会が増えてくる。また、いざという時に活かせるように、仕事に関連しそうな新技術について勉強することも多い。元々は家電や電子/通信機器などにそこまで興味がないのだが、仕事柄クライアントの最新ガジェットなどについてはチェックするようになった。
翻訳者には英語畑から入った人と技術畑から入った人に大別されるが、前者はもちろん、おしなべて洋楽、洋画、洋書好きが多い。オタクでマニアックなサイトはニッチな人気が得られる。また、海外旅行や留学体験のある方も多いため、今後のトレンドとして伸びてくるであろう海外移住や留学に関するアフィリエイトに関して深い記事が書けるだろう。
私は無理だが、海外移住✖翻訳✖アフィリエイトは成功し易いパターンかと思う。
5.語学力が高い
説明不要。
今後は、日本国内だけでなく、巨大な世界市場にも目を向けていくことが大事になってくるだろう。インバウンドの急増にも併せて、英語や中国語などでの情報発信の需要が増えてくる。当面のギャラはもらえないけれど、自分の文章を英語に翻訳して発信することは、日頃やっていることとほぼ同じだ。
これは、自分でもやってみたいなと思っている。セカンドライフの暇つぶしとしてもかなり面白い趣味になりそうだ。
6.検索力が高い
これは、5.の語学力と並んで、翻訳者に求められる必須の能力の1つ。文章を書く時間と同程度ほどの時間をかけているのは、実は調べ物の時間。また、どの情報源を調べれば、正しく詳しい情報が得られるのかのカンは、仕事を長く続けていると身についてくる。
サイトアフィリエイト作りでも、他のライバルサイトにはない情報を組み込んでいくことが差をつけるキモとなる。この検索力の高さはトレンドアフィリエイトに活かせると思う。
7.地味な作業に強い
しかし、翻訳もアフィリエイトも本当に地味な作業だ。華やかさの欠片もない。収入如何よりも、この地味さに耐えきれず、フリーランス翻訳者を辞める人も少なくないのではないかと想像している。私自身はサービス業自営業者の家庭で育ち、夫を含め、営業や接客系の職業に就く友人が多い。周りからは単調で「つまらない」仕事とみられているのかも(笑)。
ただ、地味な分、自由で人間関係のストレスがほぼゼロのこの仕事を結構気に入っている。翻訳者さんたちは地味さには慣れているし、語学の勉強のようにコツコツ努力ができる人は、記事を一つ一つコツコツ積み上げていくことが比較的苦にならないと思う。
おまけ
アフィリエイト、やってみようかなという気に少しはなっていただけただろうか。
そして、サイトにぜひぜひ加えてほしいのが「YOU TUBE」。
おそまきながら私もYOU TUBEチャンネルを開設し、商品の説明に利用している。きっかけとなったのが兄のチャンネル。
DIYはセミプロ級の腕で、DIYのプロセスや重機を動かすテクニックを動画にアップしている。素人から始めた動画だけど、編集の腕もだんだん上がってきて見るのが楽しい。私も同じ動画編集ソフトを真似っこでインストールさせてもらった。
2021年はいい報告ができればな~。
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