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歌舞伎初心者さんにおススメです

最近は、タカラヅカに足が向かいがちだけど、舞台の中で一番好きなのは歌舞伎かも。

正直なところを言うと、歴史の重みを感じさせる古典物が好き。

でも、食わず嫌いは良くないと久しぶりに「スーパー歌舞伎II」の「ワンピース」のチケットを取って出かけてきた。

 

おかんおかん

ええっ。マンガの中でもよりによって「ワンピース」が歌舞伎に?

きっと不思議に思う人が多いはず。

それがどうして、ものすごく高い再現度なのだ。

歌舞伎と聞くと、あらすじが分からないし、そもそも何を話しているのかすら聞き取れないことも多いし、特に多くの若い方々は敷居が高いと敬遠しているはず。

そんな歌舞伎未体験者さんや歌舞伎初心者さんにまずトライしてもらいたいのが「スーパー歌舞伎」。

歌舞伎の良さを残しつつも、現代のお芝居に近いので、すぐにその世界に入り込めるのが一番の魅力。

 

スーパー歌舞伎って?

3代目猿之助は、スーパー歌舞伎創作以前から宙乗りや派手な立ち回りなどエンターテイメント要素の強い「猿之助歌舞伎」を得意としたが、歌舞伎ファン以外に話題を広げた一方で一部の保守的な論客からは酷評された。

スーパー歌舞伎ではさらに古典歌舞伎の踊りや立ち回り、見得、けれん(観客を驚かされるような演出)、くまどり、下座音楽といった演出法や演技術を意識的に取り入れる一方、中国の古典や日本の古代神話など、従来の歌舞伎の枠にとらわれない題材を脚本化した。

猿之助はスーパー歌舞伎の特徴のひとつとして「真に現代人の胸に迫る物語性」を挙げ、壮大で骨太な物語が基調となっている。

制作に当たっては現代劇や京劇など多ジャンルの出演者やスタッフを取り入れて創作され、煌びやかな衣装と最新の照明や舞台装置、雄大な劇伴音楽などで世界観を作り込む、現代劇と古典歌舞伎の融合的作品群である。

現代語調による台詞回しが多く目立つ一方、そのセリフの合方や間合いには伝統的な歌舞伎の技法が取られている。

Wikipediaより

 

つまり、隈取り(くまどり)と呼ばれるお化粧法、チャチャチャ、チャ~ンと打ち鳴らされる拍子木(ひょうしぎ)の音、「見得(みえ)を切る」の言葉で表現される役者がとる大げさなポーズなどなど、伝統的な歌舞伎の特徴は変わらずに活かされている。

 

隈取りフェイスパック

 

「スーパー歌舞伎II」は、先代猿之助が造ったスーパー歌舞伎、4代目市川猿之助が受け継いだものだ。

若手歌舞伎役者たちに加えて、佐々木蔵之介、福士誠治、平岳大などの現代劇の俳優を招く他、ダンス、音楽、演出なども各界から幅広く人材を集めている。

市川猿之助さんは歌舞伎にとどまらず、最近ではテレビドラマなどでの活躍が目覚ましいね。

2018年版「ワンピース」

2017年のワンピース東京公演中に骨折して代役を立てた市川猿之助が、嬉しいことに2018年からルフィとして復活!

大阪松竹座では、市川猿之助と尾上右近がダブルキャストでルフィを務める。

 

大阪松竹座

 

<上演日程>

  • 大阪松竹座 ー「スーパー歌舞伎II(セカンド)『ワンピース』」

2018年4月1日(日) – 25日(水)

  • 御園座(名古屋)-「新装開場記念5月公演 スーパー歌舞伎II(セカンド)『ワンピース』」

2018年5月3日(木・祝) – 27日(日)

 

おかんおかん

猿之助の復活ルフィも見たいけど、今回は若手の右近のルフィの回にしてみた。

欲を言えば、両キャストで見たいな。

 

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マンガ「ワンピース」のファンならば、あの膨大なストーリーのどこが切り取られるのか気になるところ。

歌舞伎版ワンピースの舞台は、おおまかには『50~61巻』の「頂上戦争編」に相当する。

頂上戦争編(50~61巻)

  • シャボンディ諸島編(50巻 – 53巻)
  • 女ヶ島編(53巻 – 54巻)
  • インペルダウン編(54巻 – 56巻)
  • マリンフォード編(56巻 – 61巻)

ワンピースの見どころはココ

キャラの再現度が高い!

まず主人公のルフィの「ゴム人間」をどのように表現するのかが一番の疑問。

文字ではお伝えしにくいが、ゴムの手が本当に伸びるように見えるダンスの振り付けが秀逸。これもコンテンポラリーダンサー穴井豪の貢献がよくわかるところ。

ルフィと言えば猿之助の印象が強いが、40代の猿之助と比べて、20代と若い尾上右近の方が若々しい少年の魅力に満ちているともいえる。

わたしは右近さんのルフィがとても気に入った。

 

そして、歌舞伎は女形(おやま)といって男性が女性を演じる芸能なので、美女に化けるのはお手の物だ。

ちなみに、ルフィらが男子禁制の女人国「アマゾン・リリー」に飛ばされる場面では、男性陣の網タイツ姿でのラインダンスが楽しめる。

わたしが一番気に入ったのはボン・クレーを演じた坂東巳之助。囚人姿のボンクレーのイメージにぴったり。

 

 

セクシーな衣装に身を固めてムチを振り回すサディちゃんを演じる坂東慎吾の曲線美にもびっくり。

 

 

自分のお気に入りのキャラクターに注目して再現度を確認したい。

とはいっても、演者もたくさんいるので1回観劇しただけでは追いきれないだろう。

ゆずが歌う主題歌

今回は、ゆずの北川悠仁が作詞作曲した主題歌「TETOTE」を、ゆず自身がセリフカバーする。

第二幕でこのTETOTEが流れると、観客もそれに合わせてスーパータンバリンを鳴らす(スーパータンバリン3色は会場で販売されている)。

観劇前にこのゆずの歌を予習しておくとますます楽しめるのでYou tube等でチェックしておこう。

 

その他、限定物も含め、様々なワンピースグッズが販売されており、ファンならばゲットしておきたいところ。

 

グッズ販売

アクロバティックな演出

スーパー歌舞伎の大きな特徴の1つは、天井にまで届くような「宙吊り」などの華やかでドラマチックな演出だ。

ワンピースでも観客をあっと驚かせる演出がいくつも採り入れられている。

空を飛ぶルフィと、大きなクジラがとくに有名だ。

個人的に一番好きなのは、遊園地のように水をふんだんに使った演出

水が飛び散る前側の席のお客さんたちにはビニールのカッパが配られる。

水をかぶって楽しみたいなら(笑)、前から3列目くらいまでの席を手に入れたい。

客席との一体化

上に述べた見どころとも重なるが、スーパータンバリンや水を使った演出などで舞台と観客との一体化を高める。

花道だけでなく、通路席も演者たちが通り、ハイタッチもしてもらえる。

そのような親近感が、古典歌舞伎と違うスーパー歌舞伎の魅力。

 

まとめ

日頃は従来の伝統的な歌舞伎を楽しむことが多いわたし。

昔からの歌舞伎ファンの中には、このような新作歌舞伎を酷評する人もいる。

でも、ワンピースを観劇して、勢いのある若手のエネルギーを感じられるスーパー歌舞伎も好きになってきた。

これからどんな作品が生まれてくるのか楽しみだ。

 

いつもよりも10代、20代の観客の姿が目立った。

お値段はちょっと高いけど、約4時間と長く、一流のエンターテイメントを味わえる歌舞伎を一度若い人もぜひ見ていただきたいな。

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