瑞穂の國(みずほのくに)記念小學院に出かけてみた
2017年、世間を最も騒がせた事件の1つと言っていいのが「森友学園」小学校に関する騒動。
本当は重大な疑惑なのだが、籠池夫妻のキャラクターがなんとも強烈すぎてワイドショーなんかでも面白おかしく扱われてしまったのが残念。
ところで、本日、ちょっとした用事で豊中市に行くことになった。
この辺って例の「森友」の小学校が近くじゃないかな。
じゃ、もしかして取り壊されてしまう前に見ておく方がよくない?(笑)。
ということで、ミーハーな我々は用事を済ませた後に、開校されるはずだった森友学園小学校へ。
アクセス
森友学園の周りは、まだ新しい瀟洒な住宅が立ち並ぶ。
大阪市内からのアクセスも良く、便利で暮らしやすそうな街だ。
伊丹空港からも近いので、飛行機がしょっちゅう通る。騒音が気になる一方で、航空機オタクにとっては楽しいはず。
校舎はほぼ完成
外から見る限りではほぼ工事は完了しており、すぐにでも生徒たちを受け入れることができそうに見える。
厳重に外部と遮断されていて学校の様子を近くで見ることができないかもと思っていたけれど、意外にも開放的だ。
一時の騒ぎはほぼ収まったのか、静かな午後。
わたしたちの他には見物客もなく、テレビクルーらしきグループが1組だけ。
学校法人「森友学園」(民事再生手続き中)の小学校が建っているのは、もともと学校用地として取得された大阪府豊中市の国有地。それを再び、国が買い戻した。
買戻しの条件として、学園側が更地にする義務があるそうだが、このように校舎はほぼ完成しており、学園はこのままの売却を希望している。
現在は学園の管財人と国とが協議中らしい。
臙脂色の校舎は、TV画面で見るよりも落ち着いた渋い色遣いで高級感がある。
賛否ありそうだが、実際に目の前にすると、取り壊してしまうのはあまりにもったいないという気持ちになる。どうにか有効利用できないものか・・・。
これは問題の「ゴミ」の一部?
校舎は完成しているけれど、校庭には盛り上がった土山が残り、子供たちの遊び場は未完成のままだ。
このような流れが起らなければ、ここに児童たちの歓声が響いていたかもしれない。
真夏の太陽のもと、人っ子一人いない新築の赤い校舎はちょっとシュールな光景。
話題の野田中央公園
森友学園のすぐ横は、民主党政権時代にさかのぼり、同じく売却問題がとりざたされている「野田中央公園」。
横断歩道を挟んで2か所に広がる野田中央公園。
整然と美しく、トイレや遊具もそろっており、ご近所であればワンコの散歩に利用したい公園だ。
ちなみにわたし、森友問題で「忖度(そんたく)」という言葉を初めて知った。
一応、翻訳者という職業柄、どう訳せばよいのか悩む言葉~。
同じように通訳さんたちもとても悩んだみたいね。
籠池氏の「安倍首相または夫人の意志を忖度して動いたのではないかと思っています」
という発言は最初にこう通訳された。
”I believe that perhaps PM Abe or his wife were reading between the lines, that there was a mutual understanding between us.”
これでは安倍首相夫妻が「行間を読んだ」ことになるので意味が違ってくる。
他の通訳が、「忖度」の意味をこのように付け加えた。
「conjecture(推測)」「surmise(推測する)」「reading between the lines(行間を読む)」「reading what someone is implying(誰かが暗示していることを汲み取る)」
これでもちょっとピンとこないかも。
ともあれ、森友学園については、今後の推移を注目していきたい。