目の前は海!絶景温泉「銀波荘」
『唐突だけど、お風呂が絶景の温泉行かない?
牡蠣も食べれるよ~』
と姉からLINE。一緒に予約していたお友達がドタキャンで、キャンセル料を払うのももったいないので、急遽わたしにお誘い。
フットワークがおそろしく軽く、日本全国飛び回っている姉のセレクトだし、招待だからありがたくOK。久しぶりにワンコを連れずに旅行(笑)。
こうして、平日でも自分がスケジュールを融通できることがフリーランスの最大のメリット。残された日々がだんだん少なくなっていくわたしたち同世代は、自由な時間が何よりも大事だね。
さっそく調べてみると、「銀波荘」は、日経新聞が選んだ
に選ばれていた。ワクワク。
海と空が溶け込むデザインは世界的にも大人気だが、プールではなくて、温泉というのもイイ。
残念ながら今は(2017年7月現在)ご覧のように改装中で、館内をスムーズに行き来できないが、夏休みまでにはリニューアル完了予定。
銀波荘での楽しみ方
予約しておいてくれた10畳の和室。
洗面所は少しばかり狭く、浴室はユニットバス。
でも、絶景のお風呂に入るから、この辺りの設備は気にしないでもいいかな。
客室内への飲み物の持ち込みは禁止。コーヒーはフロントで飲み放題なのが嬉しい。、
ベランダに出ると、目の前には海が広がる。
この水平線と一体化して見える湯船を一番お伝えしたいのだけど、残念ながら、お風呂の写真はNG。
HPで見てみてね。
おだやかな瀬戸内の海と空と溶け合う風景は、瀬戸内海に親しんできたわたしにとってはただただ懐かしい。
朝方、夕方、夜、その時々で変わる海の色を是非味わっていただきたい。
180度パノラマビューのお風呂と「ロウリュ」のサウナあり。
もちろん、お風呂と同じくらい楽しみなのがお食事。
お食事処からも瀬戸内海が一望できる。
赤穂と言えば、夏は「アナゴ」と「タコ」。
兵庫県は、日本海から瀬戸内海まで海の幸が充実している。
名産の伝助アナゴと岩牡蠣にも舌鼓を打つ。
近隣の観光スポット
「銀波荘」からは、「世界文化遺産 姫路城」はもちろんのこと、他にも楽しい観光スポットに足を延ばせる。
銀波荘からのおススメのスポットを挙げてみよう。
坂越(さこし)街並み散歩
そして、宿から20分程度で、目的地の坂越(さこし)の街並みへ到着。
坂越(さこし)は、江戸時代に開設された西廻り航路の寄港地として、次々に船が立ち寄り、港町として発展していった町だ。
<とうろん台>
海岸に復元された「とうろん台」。
「とうろん台」とは、坂越湾を行き交う船に、海洋の状況を知らせるやぐら台のこと。昔は、神戸海洋気象台から坂越郵便局に入った情報を、この布製の吹き抜きと、夜はランプに吊って、船に知らせたという。
このやぐらは当然、実寸大ではなくて、縮小して再現されている。
<坂越丸>
街並みの入り口に飾られていた、「北前船(きたまえぶね)」である「坂越丸」のレプリカ。
北前船(きたまえぶね)とは-
江戸時代から明治時代にかけて日本海海運で活躍した主に買積みの北国廻船の名称。
買積み廻船とは商品を預かって運送をするのではなく、航行する船主自体が商品を買い、それを売買することで利益を上げる廻船のことを指す。
上りでは対馬海流、北陸以北の日本海沿岸諸港から下関を経由して、瀬戸内海の大坂に向かう航路(下りはこの逆)と、この航路を行きかう船のことである。
そこから、古い町並みをそのまま残した、石畳の坂越大道(さこしだいどう)が始まる。
倉敷の美観地区や高山に似た風景だけど、潮の香りがプンとするところが独特の魅力。
<大避(おおさけ)神社>
毎年十月の第2日曜日に開催される、重要無形文化財の「坂越の船祭」の神事を行う神社。
この祭りは300年も続く歴史ある行事で、男たちを乗せた12隻の和船が海へとくり出す。想像するだけで、勇ましくもロマンチックな祭りだ。
熱波にやられてヘトヘトになりそうな昼下がりも、神社の境内は静かな風が吹きすぎる。
神社はやっぱりいいな。
<カフェ>
姉が以前に訪れてお気に入りだというお店をはしご。
カフェだけではなく、センスのいい雑貨や、地元産のお野菜やお米も販売されている。
「このお米が美味しいの!」
と野菜と一緒に、お米も買い込む姉。
そして、2軒目。
イタリア・ナポリの伝統菓子の「アラゴスタ」(イタリア語で伊勢海老の尻尾という意味)の専門店。
『アラゴスタ』って初体験!ラスク+クロワッサンって感じ?
アラゴスタにソフトクリームをプラスして、歩きながら食べるのが夏は最高だよ。
<奥藤酒造>
でも、わたしの一番のお目当ては、スイーツならぬコチラ。
「奥藤酒造」は、慶長年間から400年続く造り酒屋。300年以上の歴史ある酒蔵も残されており、酒蔵の隣の郷土館では昔の酒蔵道具なども見学できる。
地酒「忠臣蔵」の利き酒もOK♬
若い杜氏さんからのウンチクを楽しくうかがいながら、自宅用やお持たせ用に何本かゲットする。
酒蔵巡りも旅の楽しさの一つなんだよね。
まとめ
大阪からも、もちろん神戸からも、ほんの一足延ばせば出かけられる赤穂。
「忠臣蔵」は毎年のようにテレビなどで触れる機会があるけど、その事件のモデルとなった赤穂の地に降り立ったことがない人は案外多いんじゃないかな。
美しく生まれ変わった「姫路城」や「姫路セントラルパーク」も魅力的だけれど、味わいある歴史の「旧」と、若い人たちの新たな風を感じる「新」とが混じり合った赤穂の町での大人旅、わたしはとっても気に入った。皆さまにもおススメしたい。