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歌舞伎のお化粧のヒミツ
隈取(くまどり)って何?
歌舞伎は言葉が難しいから・・・と二の足踏んでる人が多い。
でも大丈夫。実は扮装を見れば、性別だけでなく、年齢、職業、性格、その他もろもろを一発で見分けることができるのだ。「約束事」さえ理解していれば、ビジュアル=メッセージとして直接伝わってくる。何百年もかけて作り上げられてきた「型」の奥深さや面白さが分かってくるようになれば、ますます歌舞伎が楽しめる。
さて、「隈取」とは扮装のお化粧の中で、
顔の血管や筋肉などを誇張して描いた筋(すじ)のこと。
この隈取にももちろんお約束がある。隈取に使う色は、赤・青・黒・茶の4色。
赤-血気にあふれた、勇気と正義感のある善良な力強い少年や青年
青-不気味に燃える邪悪な存在
黒・茶-老かいで非常な役割。鬼や悪霊など
描き方も、まぶたの両端から眉毛まで結んで描いた「むきみ隈」、むきみ熊の目尻の線がさらに伸びた「筋隈(すじぐま)」、目の周りが全部赤く、サルのように見える「猿隈(さるぐま)」など、描き方も多種多様。同じ役でも、場面に応じて変幻自在に変化していくこともある。
だから、遠くから見ても、言葉の内容が分からなくても、お話しの世界に入っていけるのだ。
フェイスパックで実体験
この隈取を、ツヤツヤお肌を目指しつつ実体験できるのが「一心堂本舗」の歌舞伎フェイスパック。
G7伊勢志摩サミットで各国首脳のおみやげにえらばれた「おみやげ日本代表」。市川染五郎監修である。
「暫(しばらく)」鎌倉権五郎景政(かまくらごんごろうかげまさ)の隈取
見苦しいアップで失礼。歌舞伎とKISSを間違えてる(笑)。(本家KISSバージョンもあるのだ!)
こちらの隈取の影政は、悪人が善人をつかまえて、首をはねようとするまさにそのときに、
「しばらく~」(=ちょっと待ったの意)
いうセリフと共にかっこよく参上して「悪を懲らしめ、善を助く」ヒーロー。
影政は18歳の勇猛果敢な若武者。力がみなぎって、顔中の筋肉と血管が浮かび上がっていく様子が赤の隈取で表現される。
「船弁慶(ふなべんけい)」平知盛(たいらのとももり)の霊の隈取
平知盛を演じるのは、歌舞伎メイクが異様に似合う、現代人とは思えぬおとん。
源頼朝に追われて、落ちのびようとする義経が、愛妾の静御前とのお別れを惜しんでいるときに、ものすごい形相の怨霊が海から飛び出す。
これこそが、壇ノ浦の戦いで敗れて入水した平知盛の霊で、平家を亡ぼした義経に襲いかかるのだ。
なんと、前半の静御前と後半の知盛は同じ役者が演じる。これは市川家の十八番(おはこ。得意としている演目)。海老蔵の怨霊、是非見ていただきたい。
問題のフェイスパックのクオリティ。デザインだけでなく、ヒアルロン酸やコラーゲンもたっぷり染みこんでいて、使いごたえは十分。各国首脳のおみやげにしただけはある。わたしたち、今はツヤツヤだわ!
[主成分]水、グリセリン、BG、ヒアルロン酸Na、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、ビタミンC誘導体(リン酸アスコルビルMg)、ツバキ種子エキス、チャ葉エキス、サトザクラ花エキス
明日は頂き物のドラえもんバージョンを使用予定。