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夫が家族に会社辞める宣言するには

 

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おとんおとん

来月いっぱいで退社だよ

 

いきなり夫、7月いっぱいで長年にわたるサラリーマン生活にいったんピリオドを打つ宣言。ちなみに年齢は私と同級生のアラフィフ。

 

早期退職する(したい)、セカンドライフ始める(始めたい)という男性側のブログなどは割と多いが、奥さん側の発信は比較的少ない。これからは妻側の視点で発信を続けていきたい。

 

アラフォーの頃から、そろそろやめるやめると言っていて、オオカミ少年ちっくになっていたので、何とか言いつつ定年間近まで頑張るかも・・・と思っていたが、ついに辞表を提出することになった。

 

現在(2020年)、世間は45歳リストラ大流行り。リストラされる前に転職もしくはセミリタイアの道を考える人も一気に増えただろう。

アーリーリタイヤ(早期退職)のその前に

 

おかんおかん

わたし自身、仕事をしているし、浮き沈み激しい自営業育ちだから、そこまでのショックはないかな。

でも、多くの奥さんや家族はオイオイ!と慌てふためくかも。

 

そのため、経験上、まずは最低限準備しておくべきことを5つ挙げてみた。

 

1.情報を小出しにする

さすがにB型ばかりの商売人家庭で、「思いつき」と「瞬発力」だけで人生をわたってきた私だけど、いきなり

 

「明日から会社辞めるわ」

 

と聞かされたら、聞いてないよ!と怒るだろう。

 

ただ、我が家の場合は、30代後半、40代前半の頃から、会社には長居しないと聞かされ続けていたので、そこまでの驚きはなかった。アラサーの頃に理系技術職から、全く毛色の違う保険業(国内→外資)に転身したので、転職に対する免疫があったのもその一つ。

 

10年ほども聞かされていたので、実は辞める辞める詐欺かと疑っていた。この時期にまで至ったのは様々な理由があろうが、サラリーマン稼業が比較的順調だったせいもあろうし、退職金も最も割がいいタイミングだったこともある(自分自身が人事なのでそこはさすがに詳しい)。このタイミングを見誤ると、大きくは数千万円の損になる。

 

もちろん業界故のハードワーク、外資流入による会社の変革など、私には分からない大変さがあったのは想像に難くない。長い間に、商品企画部門、IT部門、そして最後の人事部門と、純粋な営業部門を除く部門を渡り歩いた。関西だけでなく、海外や関東にも出張続きだった。そうした機会は、キャリアの点でも、人脈形成の点でも決して無駄にはなってないだろう。

 

基本的には、私と夫は同等の立場にあるので、お互いに迷惑や余計な手間のかからない限り、仕事について相手の了解を得ることが必須とは思っていない。わたし自身、専業主婦になってみたり、ダブルワークしてみたり、起業してみたり、とその時々の決定について、事前に夫に相談した記憶はあまりない。全部事後報告だった。

 

ただ、子供や家族が多い家庭だと、一人一人が勝手な生き方をする選択は難しい。そのためにも、アーリーリタイヤをしたいのであれば、小出しにその希望を伝えておき、リタイヤした後のビジョンなどを、夢半分にでも家族に言い続けていって洗脳や免疫をつけておくことが大切だ。特に専業主婦には、もしかして?という危機意識を植え付けておく必要がある。

 

2.借金を無くす

ただ、人生はなるようになる、という行き当たりばったり的な考え方だけでは破綻する。お金がないことは人の余裕を無くし、ギスギスとした心持ちにさせる。折角新しい気持ちで人生を開始するのに、不安の連続であれば本末転倒だ。

 

理想的には借金ゼロが好ましいとに思う。夫が長年サラリーマン生活をしてくれたおかげで、失った時間もあるが、得られたメリットもたくさんあった。1回目の転職のおかげで収入はアップしたし、福利厚生が恵まれた会社だったので、借り上げ社宅で住宅費がほとんどかからなかった。

 

私も働き始めたので、二人で一生懸命貯蓄に精を出し、大きな買い物もほぼ済ませたのでローンは今のところゼロ。何かのときにすぐに売れるように立地を含めマンション選びにはこだわった。実家に頼れる人は実家暮らしさせてもらうのも一つの方法だ。固定費はなるべく削り、みすぼらしく心までがすり切れるほどのケチには陥らないまでも、不相応なぜいたくは禁じる。

 

無借金というのも難しいだろうが、予想になかった臨時出費も次々発生する。わたしたちのようなDINKSでは子供にも頼れないので老後資金も十分に蓄えておかねばならない。一方で、いろんなことを考えすぎると、えいっと一歩を踏み出せないので、借金に関してはできるだけ少ないくらいでかまわない。

 

3.収入を確保する(共働き推奨)

借金を無くすことももちろんだけど、ある程度の収入を確保しておくことはそれ以上に大事。アーリーリタイヤを始めるならば、夫婦一緒ではなく、時間差をつけておけばいいかも。収入は低くても、妻側にある程度の固定収入があれば、不安もずいぶん減る。

 

我が家は私はもう少し働くつもり。自由業で水物なので固定収入とはならないのが辛いが、頑張り次第であと5年くらいはふんばれるんじゃないかと思う。夫の1年間の失業保険満額支給期間、家事はほぼ丸投げして、その間に自分の仕事ももう少しレベルアップできればいいと画策中。また、リスクヘッジで新規事業にもトライしておく。

 

保険、積立貯蓄、投資など、JOBのリスク管理の点でご紹介したとおり、不労所得につながることは、最低でもアラフォーくらいからは地道に始めておきたい。これが後々効いてくる。

 

4.家事に熟練する

妻側からすれば、これは本当に必須中の必須。仕事を辞めた後、日がな一日、そこらでゴロゴロされたら気持ちよくない。ご飯は何?とか言われたら、ぎくしゃくすること間違いない。定年後の熟年離婚はおそらくこれが大半を占める。

 

我が家は、私が駄目主婦なので、この1ヶ月間、夫に家事の多くをバトンタッチした。元々掃除洗濯が好きなマメな人だったが、料理も腕を上げた。塩分高め、カロリー高め、というのが難点だけど、男の料理は、丁寧だし理論的なせいかレベルが高い。

 

フットワークも軽いので、日々の買い物の他、ベランダや玄関周りなど掃除の面倒な場所の掃除や、家具の模様替えや電気関係の力仕事などもしてくれる。あまりに便利かつ快適なので、仕事に復帰したらどうしよう!という気がしてきた。専業主婦に固執する男性に共感するところ。妻が仕事から疲れて帰ってきたとき、

 

「ゴハンできてるよ、先にお風呂にする?」

 

と言えるような夫であれば、決して妻から愛想をつかされることはないはずだ。

 

5.夫婦(家族)仲良くする

お金も大事だが、そもそもは、家族の了解を得ることだろう。そのハードルは高い。我が家のように、子供がいなく、おまけに両親を早くなくしたり、既に施設に入ったりしている家庭は、この障壁が低い。彼の実家の反応は今のところ知らないが、私の係累は好感触である。しかし、家族や、迷惑を掛けられるのではないかなどと心配する親戚などからの猛反対を受けるケースは多いだろう。

 

仮に私が専業主婦なら、ちょっと待てと反対したかもしれない。でも、入ってくるお金は減っても今の私は結構嬉しい。

 

晩ご飯を毎日一緒に食べられて、休暇を自由に計画できて、気が向けばワンコと一緒にみんなで散歩に出かけて、とやりたかった暮らしを今満喫している。これも日頃から良好な関係を築けていたからだ。生活が少々地味になっても、その方を喜ぶ家族もいるだろう。

 

ただ、アーリーリタイヤは、仲が悪いとはいわないまでも、一緒に楽しい時間を過ごすほどではないという夫婦関係を悪化させる可能性がある。最悪の場合、離婚に至るまで破綻させる。そうなると財産分与やなんだと心身面、財政面両方で大変。いや、それを機に自由を手に入れて、真のセカンドライフを開始するのもありだろうか?(笑)

 

経済面などからアーリーリタイヤが失敗し、生活が苦しくなったとしても、私は「家族の時間」が買えると思えば高くはないと思える。リタイアは何て言ってもこの若さでは暇すぎるので、充電期間を過ぎれば、何らかの仕事か社会貢献を始めることになろうが、どんな選択でも受け入れたいと思う。

 

人生は短い。60代というまさに老年期に入る前の、50代のこの10年間は、私自身は「宝石」のように貴重な時間だと日々実感している。

 

皆さまの前向きのアーリーリタイアを応援したい。

 

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