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イヤミス系の注目の新人

おかんおかん

秋吉 理香子さんって湊かなえさんを追いかけるイヤミスの新旗手じゃない?

わたしも『暗黒女子』以来はまったわ。

ちなみに、イヤミスとは、ミステリー小説の一種で、その名の通り、読後に「嫌~」な気分になる小説のこと。

「聖母」の著者、秋吉 理香子(あきよし りかこ)さんは、早稲田大学第一文学部卒。ロヨラ・メリーマウント大学院で映画・TV製作修士号取得。十代からロサンゼルスに移住。

2008年「雪の花」でデビュー後、「絶対正義」などの映画、ドラマ、アニメなどの製作・脚本・監督も手がけている才女。

 
暗黒女子
 

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映画の「暗黒女子」は、清水富美加、飯豊まりえ、清野菜名など、その後にパッと花が咲く演技派の若手女優が顔をそろえていて、なかなか見ごたえがある。現在、Amazonプライム会員ならプライムビデオで視聴可。

でも、今回、わたしがおススメするのは「聖母」。個人的には、注目を集めた「暗黒女子」よりもこちらの方がずっと面白かった。

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こう来たか!という叙述トリック

 

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郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。事件のニュースを見た主婦・保奈美は、大切なひとり娘は無事だろうか、と不安に陥る。
 
 
警察は懸命に捜査を続けるが、犯人は一向に捕まらない。「この子を、娘を、守ってみせる。そのためなら何でもする」母がとった行動とは―。驚愕の長編サスペンス・ミステリー!(「BOOK」データベースより)

残念ながら、何を書いてもネタバレになりそうなので、詳細な内容については割愛( ´艸`)。

レビューでは、こじつけが過ぎる?という意見もあるが、少々無理な部分があっても、やられた感がそれを上回る。アニメやドラマの制作も手掛けているという筆者だから、そのスピード感が小説にも生かされている。

正直なところを言うと、もう少し丁寧に書き込んで、伏線を複雑化させれば、もっと面白く読みごたえがある長編になった気がしないでもない。ただ、読んで損なし。

この「聖母」というタイトルが意味することが、最後に明らかになる驚き。映像向きなのに、残念ながら設定上、映画化やドラマ化は無理だろうなぁ・・・。

おかんおかん

260ページ程度だから一気に読み切れますっ。

ベッドで読み始めると、止まらずに寝不足になりそうですが。