座りっぱなしの恐怖
翻訳者が共通に抱えている大きな不調は「肩コリ」、「目の疲れ」、「腰痛」の3つだろう。もちろんどれも経験済み。その中でも特に腰痛はふだんの生活にも大きな影響を及ぼすから、ひどくならないうちに予防しておきたい。腰痛ももちろんだけど、同じくらい多いのが「坐骨神経痛」。私も腰痛とはまた違った、ピリピリする痺れのような痛みに一時期ずいぶん悩まされた。
坐骨神経はお尻の奥にあって、骨盤から足の先まで延びている。我々のようにデスクワークで一日座りっぱなしだと、坐骨神経が圧迫され続けて炎症を起こすことがある。加齢も一因。
腰の痛み → お尻の痛み → 太ももの張り → 脚(足先)の痛み → 脚の痺れ → 脚の麻痺
と症状は進んでいくらしい。足先にまで進んでいくと、症状はかなり悪化しており、治りにくくなるという。腰痛だけ、坐骨神経痛だけというパターンもあるが、たいていは腰痛と坐骨神経痛のダブルに見舞われているのではないか。怖い怖い。整体やストレッチなども予防に役立つけど、今回は座り方について書いてみる。
座り方ワースト5
上でも言ったように、腰に悪い姿勢って、意外にも立っているときよりも座っているとき。タクシー運転手と同様、翻訳者も座っている時間がかなり長い。そこで悪い座り方のワースト5を挙げてみよう。
1.背中を丸める猫背
座っていると、太ももが前に出るので股関節が前に引っ張られる。そうすると自然と骨盤が後ろに傾き、その上の腰は丸まらざるを得ない(後湾)。良い姿勢は自然なS字曲線を描くことはご存じの通り。腰は緩やかに前弯しているのが望ましい。座ったままで、こんなふうに骨盤を立てて、きれいな姿勢を保つのはとっても難しい。
2.足を組む
足を組むのも当然ながら背骨や骨盤の歪みやズレを招いて、腰痛を引き起こしやすい。私は電車や家でもついつい足を組む悪い癖があって、何とか直したいのだけれど、やってしまう。これが慣れちゃっている人は既に歪みが出てて、足を組んでいないと逆に不安定になっているのかも。早いうちに矯正しておく必要がある。
そして、仕事中にこんな座り方をしている人はまさかいないだろうが、オフの時間、テレビを見たり、スマホをいじったりしているときに、やりがちなのが次の3つ。いずれも腰に負担をかけてしまう。
3.横座り
4.体育座り
5.あぐら&正座
姿勢キープに椅子って大事
こうした悪い座り方を矯正してくれるのが、日頃の意識と、使う椅子。翻訳者の三種の神器-「よき」編-腰痛防止にアーロンチェア使ってますで紹介したように、私が愛用しているのは「アーロンチェア」。女性向けのちょっと小さめのサイズがあるのが嬉しい。椅子だけのせいではないが、この数年、坐骨神経痛は再発していない。腰の方もまあなんとか安定。
でも、いくらいい椅子を使っていても、背中を背もたれにぴったりつけることは必須。高価な椅子だとそれで良い姿勢を保てるように設計されているので、深く腰をかけることをまずは意識しているといい。このとき、椅子と机の間を空けすぎないようにすることも気をつけたい。そうすると猫背や、逆に反り腰も防止される。
30分に1回は立ち上がって伸びをしたり、後ろにぎゅ~っと反り返って腰を伸ばしたりするのも忘れないように。安い椅子だとそのままひっくり返ってしまうので、これが難なくできるのもアーロン様の重宝しているところ。
カイロプラクティックメソッドの持ち歩ける椅子「Style」
ただ、惜しむらくは、アーロンはどこにでも持ち運びできないこと。リビングでのびのびしているときや、自宅以外の場所で仕事をしているときは、やっぱり姿勢が不安。いろいろなグッズ(クッションなど)が市販されているけれど、どうもしっくりくるものがなかった。そんなあるとき、ITエンジニアさんのブログで紹介されていたのがコチラ。カイロプラクターの手の動きを再現し、腰を自然なS字カーブに導いてくれる。
あのリファでお馴染みMTG社さんのBody make seat「Style」。これだと、自宅でもオフィスでも出先でも、ちょっとかさばるけど持ち運びできる。実家でノートパソコンで仕事というときに便利かも。ソファや床の上で使えるのもポイントが高い。そして、チューリップ形も可愛く、結構お洒落。ブラックを買えば、インテリアとして何となく溶け込む感じもしないではない。
キッズ版やハローキティバージョン(笑)も。次回の誕生日プレゼントはこちらかなぁ。