家族経営、おススメです!

わたしの小さな会社も2017年1月から新年度で14年目に突入。いつも通りギリギリに決算書類をまとめて税理士さんの元へ。何とか無事決算を終えられそうで一息ついた。

 

でも、今年度は大きな方針転換を試みる予定。吉と出るか凶と出るか分からないけれど、退屈な人生よりはきっとまし。

 

その大きな方針転換の1つとして、タイトル通り、勤めていた会社を早期退職して9か月、

 

オットが私の会社に再就職いたしました(笑)。

 

しかも無給。

 

(追記:2019年からは給料UP↑いたしました!)

 

よく考えれば、零細事業主の家庭に育ったのだから、慣れているといえば慣れている世界。

 

 

法人成りのタイミング

タイミングと言ってみたものの、わたしが十数年前に法人成りを決めたのは、ほとんど思いつきだった。その勢いで、税理士さんを探し、アポイントを取ってコンサルティングしてもらい、半月後くらいには会社ができあがっていた。

 

過去数年間の確定申告書類は見て、これならOKとゴーサインをもらったものの、ほぼNO PLAN。今考えるとビジョンも計画もなく、よくここまで続いたものだと我ながら感心する。

 

*とはいえ、個人事業主の期間も7年ほどあったので収入の見込みは一応立っていた。法人銀行口座を開くためにもある程度の信用が必要である(今では審査がさらに厳しいらしい)。わたしは個人口座としてメインに取引していた都銀に割とスムーズに口座を開設することができた。ただ、ネームバリューにこだわらなければ、地銀やネット銀行でも可。

 

もちろんそこからは自分なりに勉強を重ね、営業も工夫し、そして何よりも税理士さん始め、いろんな人の助言や手助けがあって、会社を維持することができた。最初に計画を立てることはとても大事だと思う。でも、わたしのような個人事業主にとっては、見切り発車も必要。走り始めてから分かることや、思いつくことがたくさんある。

 

ただ、今になって、会社を立ち上げるときに失敗だったかも?と思う点が2つある。今年はもう少しじっくり計画立てて、その2つを軌道修正したい。

無計画ゆえの後悔

このように勢いで出発したため、以下の2点を後で変更する羽目になった。長期的視点を持つことも重要だと気付かされた。

社名を変更します

今の社名は、たとえば「桜不動産」や「KKデザイン」のように、職種がほぼ特定される名称だ。表向きの理由としては、サービス名を社名に盛り込むことで、業態が分かりやすく、方向性が明確になり、信頼性が高まると考えたせい。本音は、第一の目的の節税効果が達成されれば、社名にこだわる必要もないかと安易に考えた結果である。

 

ただ、10年も経つと、自分もやりたいことが増えてきた。さらに、オットも加わってくれたことで、将来、別事業も行う可能性がグンと高まった。今の時点で夫がやりたいことは、わたしとは全く違う。社名に理念や思いを盛り込むべきだとしたら、妻と夫の目指すべき方向性をすりあわせる必要がある。この視点が完全に抜け落ちていた。

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ちなみにわたしの後で、会社を立ち上げた同業者たちは、ちゃんと将来の夢や理念やビジョンを盛り込んだネーミングを実行している。やっぱりわたしはいつも考えが浅い。

 

でも、堀江貴文もこう言っている。

社名をライブドアに変えてから、方々から何度もこう聞かれた。「起業のときから慣れ親しんだ社名を変えるのに、何の抵抗もなかったのですか?」 しかし、起業時の名前などしょせんはハッタリにすぎない。芸能人が芸名を使うのと一緒なのだ。芸能人に「子供のころから慣れ親しんだ本名を変えて、抵抗はなかったんですか?」とは誰も聞かない。理由は簡単だ。芸名の方が「売れる」からだ。

出典:「堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方」(ソフトバンククリエイティブ刊)

定款を変更します

社名の変更にあたって、当然ながら定款(ていかん)も書き換える必要が出てくる。ところで、定款(ていかん)とは、

 

会社・公益法人・協同組合その他一般に社団法人の目的・組織並びにその業務執行に関する基本規則。また、それを記載した文書。
出典:『広辞苑 第六版』

 

定款には、(1)絶対的記載事項、(2)相対的記載事項、(3)任意的記載事項 の3種類の記載事項があり、そのうちの(1)絶対的記載事項は定款の必須項目である。

  1. ① 商号 (会社の名称)
    ② 目的 (会社の事業内容)
    ③ 本店の所在地
    ④ 設立に際して出資される財産の価額またはその最低額
    ⑤ 発起人の氏名または名称及び住所
    ⑥ 発行可能株式総数

 

今回は、上で書いたように「商号」を変えると同時に、「目的」も変更する。実は今の定款では「翻訳業」の他に、ざっくりと「セミナー事業」、「コンサルティング事業」、「文筆/ライティング事業」などを含めているが、今後手がけてみたい「物販」や「飲食業」までは網羅していなかった。

 

相談したところ、いくらでも事業内容は増やせるそうだが、あまりに無計画/無節操だと思われ、信用度が落ちるのも避けねばならない。あわてずにじっくりと話し合っていきたい。

 

なお、夫の退職金の一部は、わたしの会社に増資してもらうつもりだ(笑)。

会社と家庭は似ています

就職したと言っても、ご察知のとおり夫はいまだ修行中。当然ながら収益は生み出してくれていないので無給だ。もしかしたら間もなく辞めることになるかもしれないので、取締役とかではなく平社員(追記:2019年からは取締役)。

 

それでも、この記事で書いたように、公私共にパートナーとして、すでにわたしの十分な助けになってくれている。

 

そもそも家庭と会社は似ている。

 

たった一人の会社でも、いやたった一人の会社だから、営業、経理、雑用、実務と、いろいろなタスクをこなさければならない。わたしは自他共に認めるとおり数字に弱いのだが、理数系でもあり前職の経験上、決算書類も、雑多な書類整理も、お金に関わることは夫が担当してくれることとなった。

 

価値観が同じであることは確かに人間を結び付ける。しかし、得意なことや性格や物の見方が違うことは、効率アップだけでなく、新たな視野や可能性をもたらしてくれる。

 

新しい自分を探したいとき、新しい生き方を見つけたいとき--自分と異なる目を持つ人を排除するのではなく、味方にすることが大事なのではないかなと今特に思う。

 

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