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英文法に立ち戻って

言ってもいいのか、翻訳者だけど英文法嫌い~。「グラマー」と聞くと学生時代を思い出してぞぞっとするという人、割と多いと思う。

文法意識しなくても日本語の読み書きできるもの。英語の上達は、どこぞの教材のように聞き流しなどでたくさんインプットするのが一番じゃないか。それも一理あり。だけど冷静に考えてみると、文法という基礎ができていないとたくさんのデメリットがある。

  • 単語やフレーズを連ねただけで文章が作れない
  • 同じく文章が聞き取れない
  • TOEICや英検などの点数が伸びない
  • 長い文章になると構造が分からない
  • 正しい英文が書けない

これらは翻訳者にとっては致命的だけど、ビジネスマンなどにとっても、基礎をなおざりにして、あやふやな英語を話していると評価も上がらない。きちっとした英語を読み書き話せたうえで、崩したしゃべりやスラングにも対応できることが、長い目で見れば随分お得だと思う。ギャル語やタメ口しか話せないよりも、日本語の敬語を使いこなせる欧米人、素敵だ。

歌舞伎などの伝統芸能も同じだね。何千回何万回と基本をその通りになぞることから、自分のオリジナリティが生まれてくる。基本を大事にしたい。

今回は数々ある英文法の本の中で何冊かお勧めする。

受験生必携の一冊

言わずと知れた江川先生の「英文法解説」。

さすがにこれをもっていないと英語界のもぐりかと疑われる。現在第何十刷を重ねているの?章ごとに演習問題がついている。「仮定法」の演習問題解いてみて。意外と間違えたりして怖い。

他、「ロイヤル英文法」などで勉強してもいいのだけれど、折角ならば、ネイティブの書いた英文法の本でも勉強したい。留学しようと思う人や、英語を仕事にしようと思う人なら、なおのこと。

Randolph Quirk(ランドルフ・クワーク)との出会い

英(1920~)文法学者。ロンドン大学で英文学の講義を受け持ち、その後ダラム大学の教壇に立つ。ロンドン大学ユニヴァーシティカレッジで教授の職に就き、英語語法概論を指導。主要な文法書は「現代英語の文法」と「英語総合文法」。ロンドン大学副学長も務めた。

A University Grammar of Emglish

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ランドルフ・クワーク

古い・・・。大学時代、初めてネイティブの書いた本で英文法を勉強し始めた最初の1冊。だから愛着があるのかな。江川氏の英文法解説よりも分かりやすくて、大学生用だけど今でも役立つ。古書の匂いがぷんぷんするけど、学生のときの気持ちが蘇ってくる気がする。

でも、やっぱり日本語で解説したものを読みたいという人にはこちら。

現代英語文法

「最高の英語文法のテキスト」と高い評価を受けてきたA University Grammar of Englishが20年ぶりに大幅改訂。改訂のポイントは、話し言葉や慣用表現の膨大な調査に基づく多数の例文と、使用の実態に即した解説によって、多様化する現代英語の生きた姿をとらえたこと、また、80年以降発展した語用論、テクスト言語学、認知言語学の成果を文法記述のなかに積極的に取り入れていることである。今世紀の文法研究の到達点を示す決定版。

同じくランドルフ・クワーク著だが、シドニー・グリーンバウムとの共著で、さらに徹底的に文法が語られて、読みごたえあり。私はこれをじっくり熟読すれば、英文法は大丈夫かなと思っている。

その他お勧め英文法参考書

その他、ちょっと変わった視点から英文法に触れてみてはいかが?

Micheal Swan(マイケル・スワン)も文法学者としてはお馴染みの人物だよね。著書はたくさんあるが、この1冊をとりあげる。

Practical English Usage

たとえば、across, over, throughの使い分けなど、どっちの単語がふさわしいのかな、などと悩んでしまうときはここでチェック。

ノン・ネイティブが陥りやすい英文法の間違いに焦点を当てているのも面白い。

Don’t say it! 130 common mistakes
(使っちゃ駄目! よくある間違い130個)


Look-it rais.

Look – It’s raining.


Everybody were late.

Everybody was late.

これくらいなら、ふんふんと安心して読めるが、次に入るとだんだん苦しくなる。

Even very advanced students can make mistakes – nobody’s perfect! Do you know whey they’re wrong?
(非常に優秀な学生でも間違いをおかすものだー完璧な人なんていない。どこが間違いか分かりますか?)


Prices are surely rising fast.

Prices are certainly fast.


I’ll see you a few days later.

I’ll see you in a few days.

ついでながら、スワンの本で、原点に立ち戻るならこっち。「オックスフォード」という言葉に日本人弱し(笑)。

英語が嫌ならこれを。

現代英語のわかる実用語法辞典の決定版。基本的な語法・用法を634項目にまとめた実用的な語法・文法辞典。豊富なコーパスを利用した用例と「誤文例」で 学習者が間違えやすいポイントを詳説。類義語の使い分け、発音、正書法、手紙の書式、挨拶、電話の応答など実用的情報も充実。インターネット時代の言葉の 変遷、地域差、口語・文語など文体差も解説。現代英語の実態をつかめる。詳細な索引や相互参照で、探したい項目の検索も容易。巻頭に文法用語解説と、誤文 例の実例集「英語学習の落とし穴」を掲載。

A communicative Grammar of English

kindle版もアリ。

これも買っておいて損は無い。タイトル通りコミュニケーションに重点を置いているところがよく、<formal>や<informal>、<polite>と<familiar>などと分けて、丁寧に例文を載せているのがありがたい。このように文章の使用はレベル分けされるのかと知って目から鱗。平易な例文だけど、実際に会話で使える表現が多く、さまざまなレベルの英語学習者にとって役立つ文法書だと思う。

 

 

本日はここまで。グラマー、少しは好きになったかな。

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