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ちょっと前に日本電子回路工業会、JPCAって何だ という記事を書いたところ、最近でもけっこうなアクセスをいただく。6月1~3日まで東京ビックサイトで「電子機器トータルソリューション展」が開かれるからかな。

会社員の頃は日常的に関わることがあった割に、離れてみれば、「日本電子回路工業会」みたいに学術団体だとか学会だとかは、ものすごく遠い世界に感じるかもしれない。今まで関わりのなかった業界ならなおのこと。でも学会のサイトはお宝満載である。今日はその中のいくつかに触れてみる。

再び最初の神器

さて、翻訳の勉強をしたい、仕事をしたいと決めて、まず揃えておきたいものはたくさんある。パソコンはもちろん、様々なハードウェアを

翻訳者の三種の神器-「よき」編

翻訳者の三種の神器-「こと」&「きく」編

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ローラーバーマウス

 

で紹介した。これからも役立つものを1つずつ紹介していく予定。長くなりそうだけどPCの選び方もまとめておきたい。ソフトウエアも当然だ。市販の辞書も主要なものは何十冊か最初に揃えておくべきだと思う。これも1つずつ紹介できたらな。

学会のホームページを覗いてみよう

amazonなどで簡単に入手しやすい書籍や辞書は、レビューもあるし、いろいろなサイトで紹介されているが、上のJPCAのような学会が販売している「ぷりんとばんじゅく」みたいな本は見逃されがち。学会のお墨付き?がもらえるせいか、自信を持って訳せる。

やりたい分野を考えたとき、女性ならば「コスメ」も候補に挙がる。あるいは、意図せずコスメ分野の依頼が増えてくることがある。朝起きたときから夜寝る前まで、私たち女性は本当にいろんな化粧品を使用しているから、身近に感じるし、伸び盛りのとてもお勧めの分野だ。私は某化粧品会社のHPサイト(プレスリリース)を担当していたことがあるが、特許製品もたくさん訳していきたい。

さて、

日本化粧品技術者会(The Society of Cosmetic Chemists of Japan)を覗いてみよう。

ありがたいことに化粧品用語集が提供されている。学会はいくつかの書籍も出版している。そのうちの1つが「化粧品事典」。

概要を紹介(長くてすみません!)

1章 化粧品とは(化粧品と医薬部外品)
2章 化粧品のマーケット(化粧品市場の統計的分類/市場規模/流通形態と販売業態/輸出入)
3章 化粧品の歴史(化粧の起源/西洋の化粧文化の流れ/日本の化粧文化の流れ/民族の化粧文化)
4章 化粧と法律(化粧品に関する法規制の変遷/化粧品規制の国際的ハーモナイゼーション/化粧品にかかわる法律)
5章 化粧品の種類(スキンケア化粧品/メークアップ化粧品/ヘアケア化粧品/ボディケア化粧品/フレグランス化粧品)
6章 皮膚の構造と機能(皮膚のしくみと働き/皮膚の色/肌質/皮膚の感受性/敏感肌/皮膚のリズム/皮膚のホメオスタシス/皮膚の老化/しわ/肌荒れ/しみ・そばかす・くすみ/はり・たるみ/きめ)
7章 皮膚と環境(苛酷な環境から生体を守る皮膚/環境要因と皮膚との相互作用/環境と上手に付き合うコツ)
8章 皮膚付属器官(唇の構造と生理/爪の構造と生理/毛髪の構造と生理)
9章 化粧品の効能(スキンケア化粧品/メークアップ化粧品/ヘアケア化粧品/ボディケア化粧品)
10章 化粧品の心に及ぼす効果(ストレスと皮膚/メークアップの心理効果/香りによる効果/化粧療法:コスメティックセラピー)
11章 香りと化粧(香りの楽しみ方/生きるための香り/化粧のための香り/香りと健康/香りと人とのかかわり合い/フレグランス化粧品(香水)の近代の歴史/フレグランス化粧品の香り/香り(匂い)の一般的性質/香料とは)
12章 化粧品の原料(油性原料/界面活性剤/保湿剤/高分子物質/色材/香料/紫外線防御材/防腐剤・殺菌剤/酸化防止剤/生理活性成分)
13章 界面科学(界面とコロイド/両親媒性物質とその性質/可溶化とミクロエルマション/乳化とエマルション/粉体と濡れ・分散)
14章 化粧品のレオロジー(レオロジーとは/レオロジーの対象/化粧品とレオロジー)
15章 化粧品と色(色を感じるサイエンス/照明と色/肌の色彩学/光とメークアップ)
16章 化粧品の品質(安定性/使用感とその評価/微生物汚染と防腐)
17章 化粧品の安全性(化粧品と皮膚トラブル/化学物質の危険性の予測/化粧品の安全性評価)
18章 化粧品をつくる(スキンケア化粧品の製造法/メークアップ化粧品の製造法/ヘアケア化粧品の製造法/ボディケア化粧品の製造法/フレグランス化粧品の製造法)
19章 化粧品の容器と包装(容器,包装の種類と素材/容器,包装の機能と役割/容器,包装の制約)
20章 化粧品と環境(原料/容器・包装関連/製造環境と環境負荷/分析試薬)
21章 化粧品関連情報(インターネット情報/有料データベース/書籍,雑誌情報/業界関連団体

 

コスメについてはたくさんの本が出版されているが、この本は基本的に押さえておきたい。

日本化粧品工業連合会

△化粧品Q&A

化粧水などを冷蔵庫に保管してもよいのでしょうか?

の問いの答えは、

化粧品は冷蔵庫に入れる必要はなく、常温で保管できます。 むしろ、冷蔵庫からの出し入れによる温度変化が原因で品質の安定性が保たれなくなることが心配です。クリームや乳液などは分離する可能性もあります。夏季には、清涼感を高めるため一時的に化粧水などを冷蔵庫で冷やしたいという声も聞きますが、品質の安定性を保つため、おすすめしていません。化粧品は温度変化が少なく直射日光のあたらない、常温の場所に保管するようにしましょう。

※夏季は特に、室内でも直射日光のあたる場所や、屋外(特にプールやビーチ)、駐車した車の中などの高温になる場所に化粧品を放置しないように気を付けましょう。

のように、一般人でも役に立つコーナーもあれば、

「化粧品の成分表示名リスト」データベースでは、たとえば「アセトン」と検索すると、

検索結果の1番目
成分番号 555735
表示名称 (アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド/アモジメチコン)コポリマーAMP
INCI名
定義 本品は、アクリル酸アルキル(*)、ジアセトンアクリルアミド及びアモジメチコン(*)からなる共重合体の2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP(*))塩である。

と教えてくれる。「パール剤とラメ剤」、「化粧品に使われるアルコール」、「化粧品と薬用化粧品」など、化粧品用語解説も一読しておきたい。

日本香料工業会

こちらのサイトも楽しい。「香料」、「フレーバー」、「フレグランス」、それらがどういうものだか説明できる?フレーバーは口に入るものだから、母親などは本来ならばもっとちゃんと勉強しておく必要があるかもね。

こうして、コスメの翻訳を追求していくと、必然的に化学や医薬の知識も身についてくる。

さらに、大抵の学会ではジャーナル(学会誌)も発行している。会員登録しておくと、最新の研究論文を読むことができる。いつかは自分の仕事として舞い込んでくることがあるかもしれない。翻訳者でなくても、こうしたサイトを巡り、化粧品ってこういう風にできているのだな、こんな風に進化しているのだな、ということが分かると、似非コスメや、バッタ物コスメに騙されにくくなるかもしれない。

 

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