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翻訳関係の資格が多い!

仲良しの美容師の見習いさんが、美容師免許を取るために通信講座とスクーリングで数年かけるらしい。美容師になるには、「美容師国家試験」に合格して、厚生労働大臣発行の美容師免許を取得しなければ仕事をすることはできない。最初のハードルだ。

行きつけのネイルサロンのオーナーが、ネイル検定試験の合格に向け猛勉強中。ネイルの仕事を何年も続けていて、お店まで出している彼女だが、スクールに通い、お店の仕事が終えた後も何時間も練習し続けなければ受からないという。ものすごく合格率の低い検定なのだそうだ。

おかんおかん

どの業界も、資格がいろいろとあるんだね~。

翻訳者のための検定/資格

さて、翻訳に関係する資格もたくさんある。今回は英検などの英語の資格は省略。

ちなみに私は、大学時代にダブルスクールで英語を勉強して、卒業後数年の間に「英検1級」と「TOEIC約900点」を一応取得した。

ただ、これはスクールで「攻略テクニック」を教わり、短期間の猛勉強の勢いで得た大昔の結果に過ぎないので、今トライしたらこれと同じ成績をとる自信は全くない。

そして、この成果がネイティブレベルの英語力だとは昔も今も全く思っておらず、そして、その中途半端な英語力でも、日々の研鑽を積んでいなければ降下していくことは間違いない。

*ちなみに、今、私が主体にしている特許翻訳は、英検やTOEICで高得点をとる勉強と大きく異なる勉強が必要となることを付け加えておく。

さて、主要な翻訳関連の検定は以下の5つ。

1.JTF ほんやく検定

2.翻訳実務検定TQE

3. JTA公認 翻訳専門職資格試験

4. ビジネス英語翻訳士

5. 知的財産翻訳検定

各検定の詳しい内容はリンク先を参照。

実はわたしはこの5つの資格も1つも持ち合わせていない。エージェントやクライアントに直接聞いたわけではないので、断言は難しいが、個人的には「資格がないから(注*)」という理由で仕事を受けられなかったことはないように思う。

トライアルやアイミツに負けたのは、価格面もあるが、何よりも実力不足が理由。逆に「資格があるから」ということで仕事が舞い込んでくる単純な業界ではない。

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*「理系学部の修士課程以上」という条件で断られたことはある。

資格コレクタになってない?

資格なんて必要ない、というつもりはもうとうない。

検定を主宰している協会と同様、資格所有者も、自分のビジネスを横展開し、そこから収入を得ていくために、資格を活用することができる。

そして、合格を目標として勉強のモチベーションを保つことができる。

ただ、資格で高得点を取り、合格することのみに注力して、「実践」でなく「勉強」が主体になってしまう落とし穴に陥っている人も多い。

本当に勉強すべき内容は、実践の仕事の中からしか生まれてこない。テキストの英文(日本文)は所詮テキストで、勝負はそこからだ。実際の仕事は、試験や参考書に出てくるような真っ当?な英文ではなく、ノンネイティブの書かれた文章だったり、主語や目的語が抜けていたり、ときには論理が破綻していたりする内容を含むことも多々ある。そうなると、英文法の知識などでは太刀打ちできない。

今、業界は機械翻訳に大きくかじを取りつつあるが、機械では読み取れない部分を読み取って解釈することが必要となるのだが、それと資格とは必ずしもリンクしない。

ただ、検定を受けなくても、基礎的な力をつける勉強のソースとしてはとても有効。

1.「翻訳検定」の問題解説集でも、5.の「知的財産翻訳検定」でも過去問題と解答が公開あるいは販売されている。

ここから、たとえば、特定非営利活動法人(NPO)日本知的財産翻訳協会(NIPTA)が考える「目安」が理解できる。

「工業英検」用テキスト

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を購入してもよい。テクニカルライティングの勉強にとても役立った。

こちらもお勧め。

大学受験ではないので、合格不合格にこだわる必要はなく、最終的には、合格の同等のテクニックを身につければいいのではないかと思う。

(追記:この記事を書いて以降、新たな翻訳資格も誕生した。リサーチして別の機会に書いてみたい)。

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