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新しい分野に挑戦するとき--どう辞書を活用するか

見たことないもの、訳せって言われても困るわ-。でもそんなことを言っていたら商売にはならない。

まずは、それがどんなものなのかをイメージすることって、とっても大事。たとえば、たとえばよ、

「光ファイバー」

とかいう物を訳すとした場合、まずは画像で探す。キレイ。

Fibreoptic
光ファイバー

「奥さん、光ファイバーにしませんか?」

のセールス電話くらいしか日常で、光ファイバーという言葉を使うことなんてないよね。訳すときは急いじゃ駄目。よく分かっていないときは「定義」から。本当はそれ以前に基本的理論なんだろうけど、それはまた別の機会に。

 

『広辞苑 第六版』 では、
光を送るための極めて細い線状のガラス。光通信や医学用内視鏡などに用いる。

とある。私はダイヤルアップの時代を経て、ADSLも長く利用してきた。でも、この光高速信号を長距離伝送する極細のファイバーが、デジタル通信など多くの通信用途に使用されるようになったおかげで、今こうやってネットにサクサクとつながるようになった。この恩恵を受けているのは、仕事でインターネットを一日中利用している私のような業種の人々だけではない。女子高生たちも自宅にいるときは、Wi-Fi機能を使って光ファイバー経由でスマホライフを満喫しているはずだ。そうそう、女子高生の携帯電話の平均利用時間は平均5.5時間らしいねすごい。

 

話を戻すと、私が持っている電子辞書Dayfilerでは「optical fiber」を引くと、『平凡社 改訂新版 世界大百科事典』にはこうある。

紡糸された誘電体よりなる光導波路。コアと呼ばれる中心付近の屈折率の高い部分とクラッドと呼ばれる周辺の屈折率の低い部分よりなる。光はコアとクラッドの境界で全反射を繰り返しつつ,コアの中を伝搬する。光ファイバーの原理はかなり古くから知られていた。1927年には多数のファイバーを束ねたバンドルファイバー(ファイバーオプティクスともいう)を用いて光学像を伝送するアイデアが出され,50年代に入ってこれが医療用として人体内部の観察に用いられるようになった。(途中省略)光ファイバーのような導波構造においては、径方向と軸方向の位相関係から特定の全反射角を持った光だけが伝播可能であり、これをモードと呼んでいる(以下省略)・・・

となんと1230文字も説明してくれる。丁寧なんだけど、長っ。目がちらちらしてくる。

 

英英辞書使ってみない?Modern Dictionary of Electronics

それを今日お勧めの「Modern Dictionary of Electronics」で引いてみよう。

160512_224218

 

optical fiber(光ファイバー)

1.An optica waveguide.
2.A core of transparent material surrounded by a transparent cladding that has a lower refractive index. Both core and cladding are usually made of glass. Because of this arrangement, light rays launched into the fiber are restricted by total internal reflection and are thus confined within the core.
3.・・・
4.・・・

と50行くらい延々とoptical fiberの定義が説明される。

ね、何となく英語の方が頭に入ってこない? 来ないか(笑)。

途中を少し引用してみる。

The length of a fiber is usually much greater than its diameter.

The fiber relies on internal reflection to transmit light along its axial length.

Light enters one end of the fiber and emerges from the opposite end with losses dependent on length, absorption, scattering, and other factors.

文章自体は結構平易。「通常、ファイバーは径よりも長の方がずっと大きい(長い)」、簡単な文なのだけど、あれ、こういうとき代名詞や冠詞はどうするんだっけ?とふと不安になることがある。「along its axial length」、「軸方向に光を」みたいな日本文のとき、こう書けばいいね、と気がつく。そこから、光のときは「absorption」はどう訳すんだろう。「internal reflection」って何?「平凡社」で言ってる「全反射」とどう関わるの?・・・などと、気づくことや、調べることが、どんどん広がっていく。

 

160512_224113
fiber optics

 

そして、この辞書には図や絵も多用されていて、「fiber optics」にはこんな図が付けられている。ありがたい。

英英辞書については是非こちらの記事もどうぞ。

英英辞書使おうよ-「Collins Cobuild Advanced Learner’s」編

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